■アロマの力で、ココロとカラダを元気にしよう!
~リラックス効果だけではない、アロマセラピーの効能を知ってますか?
はじめまして、メンテナンスアロマサロン『マーノカローレ』オーナー兼セラピストの大野 文枝です。
私のサロンには、毎日を忙しく過ごしている40代以上の女性たちがたくさんおいでになります。
そんな皆さんの身体と心をリセットするため、アロマセラピーを使ったトリートメントを通じて、明日からまた元気に過ごすためのサポートをしています。
このコラムでは、日々お客様に接している立場から、皆さんの抱えるお悩みや症状をテーマに、アロマの力でそれをリセットしていく方法などをお伝えしていきたいと思っています。
“アロマセラピー”
という言葉、すっかり耳馴染みのある言葉になり、同時に「香りでリラックスすること」といった想像をされる方は多いと思います。
実際、いい香りを嗅いでリラックスしたという経験、皆さんにもあるのではないでしょうか?
ではなぜ香りにリラックス効果があるのでしょうか?
それは、香りの中の成分が関係しているからです。
香りが体内に入る経路は、2通りあります。
鼻から入った香りは、嗅覚を刺激して直接脳に伝えられます。
この嗅覚神経は、記憶をストックする海馬や好き嫌いを判断する扁桃体の近くを通るため、懐かしい、うれしい、楽しい、好き…と脳が感じます。
そして、そこにはA-10神経というものが通っていて、神経を刺激して脳内物質のドーパミンが放出され、弱い麻酔効果がヒーリング・リラックスをもたらすと考えられています。
もう一つが、肺と肌から体内に入るルートです。
これは直接体内に入ることで、精油の持つ薬効成分が体を鎮静したり働きを正常に導いたりします。
分子の小さい精油は、肺や肌から血管に進入します。
血管に入ると血液に乗って全身を巡って、各器官や組織に届けられます。
一つ一つの精油には、様々な薬効成分が入っていて、鎮静したり刺激したりさせますがそれはとても穏やかに行われます。
そして、約7時間かけて排泄されます。
このように香りの成分が体の中で作用して、リラックスをもたらします。
ちょっと私の体験談を話しますね。
私は7年前に某サロンで働いていました。
お客様のお茶を入れているとき、不注意にもカップに入れたお茶を引っ掛けてしまい、入れたての熱いお茶が腕にかかってしまいました。
慌てて水の中に腕を入れて冷やしましたが、お客様がお待ちになっているので新しいお茶を入れなおしてお持ちしました。
病院に行っても冷やすのが関の山だとわかっていましたし、サロンの予約も詰まっていて時間もなかったので、応急処置もほとんどしないまま家に帰りました。
(肘から手首あたりまで火傷でジンジンしていました)
帰宅後、直ぐに冷やしても痛みは消えず、ふと思いついてラベンダーの精油を塗り、その上から氷で冷やしてみました。
ラベンダーは安眠作用のほか、鎮痛作用、鎮静作用、抗ウイルス作用などにも有効に働きかけるのです。
数時間経ったころ、腕の痛みが消えてきたのでラベンダーで行けるかも…と思い、毎日ラベンダーを塗り続けて2ヶ月。
火傷のあとがすっかりキレイになったのです。
精油には本当に神秘的な力があるということを、あらためて実感した経験でした。
実はアロマセラピーの歴史は浅く、1928年にフランスの調香師が、精油を使うと精神面と身体面にとても良いと著書の中で書いたのが初めです。
しかし香りはメソピタミア文明の頃から生活の一部として、例えば宗教的なモノや、浄化をするときに使われたりしていました。
また、植物の力は治療薬として使われていました。
つまりアロマセラピーには単に香りを楽しむという面だけでなく、身体と心を良好に保つ自然療法・代替療法という面もあるわけです。
私のサロンにいらっしゃるクライアントさんの中には、大きな病気をした方もいらっしゃいます。
その方たちは「病気になってから自分の健康、身体のことを考えるようになりました」と口をそろえておっしゃいます。
そして医療だけではなくて、自然の力(自然療法)で免疫力を上げるほうが身体にいいということを実感していらっしゃいます。
その方たちは、治療はその症状を抑えるだけで、自己免疫力が下がることもわかったのです。
だから、自然の力をかりて自己免疫力を上げていく生活をしていこうと思ったのでしょう。
私たちは、身体も心も健康でなければ仕事も遊びも楽しめません。
またできれば医者にかからない生活を送りたいですよね。
アロマセラピーの力を再認識して、豊かな毎日を送ってほしいというのが私の願いです。
次回からは、自然療法・代替療法としてアロマセラピーを活用していく具体的な方法をお伝えしていきます。