ひとり旅、ひとりごはん、ひとりカラオケ・・・最近、“ひとり遊び”する女性がジワジワ増加中です。

他人と予定を合わせる必要がない、自分のペースでのびのび楽しめるなど、ひとりならではの楽しさや開放感に気付いた女性が増えているのだと思います。

 

そんなひとり遊びの先端を行く(?)のが、今回ご登場いただくフリーライターの朝井 麻由美さん。

ひとりバーベキュー、ひとり屋形船、ひとりラブホテルなど、さすがに「いや、それはちょっと」というアクティビティーにも次々挑戦する朝井さんに、女性がひとり遊びを満喫するコツをお聞きしました。

 

-サイト『ソロ活』での体験レポートではさまざまなひとり遊びを体験されていますが、もともとひとり行動が好きだったんですか?

 

「実は中学、高校の頃はあまりできませんでした。女子ならではのグループがあって、「あの子は浮いている」と見られることを気にしていました。ただひとりっ子のせいか、気質としてはひとりが好きなところがあって、ご飯を友達で分けることなどはとても嫌でした。

大学に入って、ひとりで授業を受けることが当たり前の生活を送るうちに、私はこういう生き方をしたかったと実感しました。ひとりでの行動が活発になったのはそれからですね」

 

-朝井さんのひとり遊び体験で、つらかったことはありますか?

 

「精神的に一番つらかったのが、ひとりで浴衣を着て納涼船に乗ったことですね。みんなが浴衣を着て、飲んで歌って大騒ぎしている中にたったひとりでいることにギャップを感じました。
物理的に大変だったのはひとりバーベキュー。荷物も多いし、火も付かないし、結局、他のグループの力を借りました。ひとりでやるには、自分で何でもできる技術力が必要だと実感しましたね」

 

-同じようにひとり遊びする女性が増えているな、という感覚はありますか?

 

「どうなのでしょう……。分からないですが、確かに私の周りには類は友を呼ぶなのか、ひとりで行動するのが好きな人は多いです。それに、ひとり遊びを扱うサイトがここ数年でたくさんできていることから、需要があるんだな、とは思います」

 

-朝井さんが思う、ひとり遊びのいいところはどこでしょう?

 

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「他人と一緒だと、予定を合わせるのが面倒くさいとか、人と一緒にいると気を使わなければいけないとかあります。
例えば焼き肉でよく思うのですが、私はカルビが好きなんです。だから、カルビだけを食べたい。ずっとカルビを何皿も食べていたっていいくらいです。でも、『とりあえず最初はタン』みたいな風潮がありますよね。だから、興味のないタンにも胃袋を割かねばならないわけです。カルビのためだけに胃袋を使いたいのに。

人と一緒だと効率が悪い、無駄が多いんですよね。

せっかくの時間や体験を自分にとって最も効率のいいやり方で満喫できるのは、一番のメリットだと思います」

 

-一方で、まだまだひとりではごはんも食べられないという女性も多いですよね?

 

「まだまだ世の中には、ひとりでいることが「惨めだ」といったネガティブイメージが強くありますよね。「ひとりで行動すること」と、「周囲からみじめだと思われること」を天秤にかけると、後者の比重が大きいがゆえにひとりで行動しづらいのだと思います。

またサービスなども複数人数が前提となっているものが多い。飲食店でも、ご予約は2名様~というお店はたくさんあります。

さらに、ひとり焼肉、ひとりカラオケなど、“ひとり○○”とわざわざ言われるのは、それがまだまだ珍しいという証拠だと思います」

 

-朝井さんがひとりでごはんを食べる場合、お店選びのポイントはどこですか?

 

「基本的にはそれが食べたいかどうか、です。でも、一人で入るのをためらわれるような厳かな雰囲気だったり、一般的にひとりで食べるものじゃないと思われていたり、といった理由で、食べたくてもお店に入りづらいことはあるかと思います。

例えば、私自身で言えば、フレンチのコース料理を一人で食べに行ったときはさすがに勇気が要りました。

入りづらい、というストレスがあってもそれでもなお食べたいと思うかどうかで選ぶのがいいと思います」

 

-ひとり遊びやひとりごはんをしてみたいけれどできない、という人たちにアドバイスをいただけますか。

 

「先ほどから似たことの繰り返しになりますが、その場所に居づらいという不安な気持ちと、それでもひとりで行ってみたいという気持ちを天秤にかけた時に、不安のほうが勝っているからひとり遊びができないんだと思います。
でもこの不安な気持ちって、何度か行っているうちに、少なくなっていくものなんですよね。
ですので、焼肉屋に入りづらいなら、まずはラーメン屋から。ラーメン屋にも入りづらいと思ったら、じゃあファミレスなら行けるんじゃないか、と経験を積んでいけば、だんだん行ける範囲は広がっていきます。
あと、SNSに投稿して、『一人でそこへ行くこと』自体を人に見せて楽しんでしまうのも一つの手だと思います。『一人焼肉なう』とか写真付きでSNSに投稿したら、面白がってもらえますよね。ただ無言で一人で焼肉屋に行くっていうのは、せっかくボケたのに“ツッコミがない”状態。SNSで反応をもらえるのは、“ツッコミをもらう”ってことです。それなら、ボケ甲斐があるので、色々なところに一人で行けると思いませんか?」

 

朝井さんの著書『ぼっちの歩き方』

“普通”とは誰が決めたのだろう。
なぜ、“普通”と違っていると、いけないのだろう。
「人の多い飲み会へ行くと、ぐったりと疲れる」
「美容院やタクシーでは、ひと言も話しかけられたくない」
“みんなでワイワイ”がうまくできない=ひとりで行動することを愛しすぎている著者が、「普通はひとりではいかない場所」の最高峰、デートスポット(やグループレジャー)をソロで行脚。
ひとり好きの、ひとり好きによる、ひとり好きのための「ぼっち」指南書

「ぼっち」の歩き方

 

朝井 麻由美 さん ha_20161030_asai

ライター・編集者・コラムニスト。

最新刊『「ぼっち」の歩き方』(PHP)

ほか著書に『ひとりっ子の頭ん中』(KADOKAWA)など。

一人行動が好きすぎて、一人でボートに乗りに行ったり、一人でBBQをしたりする日々。

 

Twitter

@moyomoyomoyo