最近、「私、紅茶派なの」という女性が増えている気がします。
コーヒーが、仕事中のリフレッシュなど「オンタイム」の飲物なのに対して、紅茶は、リラックスタイムをより豊かにしてくれる飲物というイメージでしょうか。
今回は、ちょっと意外で、知っているとティータイムがより楽しくなる「紅茶とスコーンのマナー」を3つご紹介します。
1. カップは温めなくてOK
紅茶を丁寧に淹れようとして、事前にお湯でカップを温めていませんか?
実は、紅茶は少しぬるくなった状態((特にミルクティー)は70℃くらい)でいただくのが正式なスタイル。
わざわざカップを熱々にする必要はないんです。
※70℃は飲む時の温度です。紅茶を淹れる時は熱湯を使い、ポットの中で十分に茶葉をジャンピングさせましょう
2. スコーンを割る時は「オオカミの口」から
スコーンは、ナイフを使わずにいただきます。
「オオカミの口」と呼ばれる側面の割れ目に親指を入れ、手で割るのが正式な作法です。
スコーンの名前の由来は、スコットランド国王の玉座とされる「運命の石(stone of scone)」。
神聖なものにナイフを入れてはいけない、というのがその理由です。
出されたスコーンナイフは、クリームを塗るのに使いましょう。
3. スコーンは「ジャムファースト」で
スコーンを手で割ったら、最初にジャム、次にクロテッドクリームをのせます。
順番を反対にしてしまうと、スコーンの熱でクリームがとけ、おいしさが損なわれてしまいます。
「ジャムファースト」(ジャムを先に)と覚えましょう。
お茶の時間は楽しいのが一番なので、マナーにこだわりすぎる必要はありませんが、紅茶やスコーンの歴史、うんちくなどを知っていると、より充実したティータイムになると思います。
ときには本格的なティールームに出かけて、器やインテリアのヒントを探してみるのもおすすめですよ。
【取材協力】
LiB contents(リブコンテンツ)
「キッチンを、幸せを感じる場所にしたい」という想いで、オーダーキッチンを中心としたリフォームを手掛ける。
家づくりに長く携わる女性スタッフのきめ細やかな対応に定評があり、オーダーならではの自由度の高さと女性らしいデザインも人気。
ショールーム(目黒区八雲)の1階はティールームとなっており、おいしいダージリンティーとスコーンが味わいながら、気軽にキッチンやインテリアの事例を見ることができる。