■ひとり飲みで、自分に戻ろう

~とっておきの器で、おいしい日本酒を飲むのって、シアワセ

 

皆さんはじめまして。酒器屋.comオーナー、酒器ソムリエの深野 ちひろです。

今回より、ひとり飲みを楽しむためのコラムを書いていくことになりました。
せっかく日本に生まれてきたのだから、国酒(日本酒)をたしなんでみませんか。
そのための日本酒の魅力や基礎知識、お酒や器の選び方などをご紹介します。

 

情報化社会の現代。

女性はなにかと忙しく、あっという間に一日が終わってしまうという方も多いのではないでしょうか。

どんなに忙しくても、ちょっとの時間でもいいので自分時間を持つことができたら心にゆとりが生まれます。

 

そんなときにおすすめなのが、家でのひとり飲み。

一日の終わりに、ちょっと座って自分に戻るために、上質の器を用意して自分に乾杯!

飲み物はコーヒーでもハーブティでも、お気に入りのものでよいのですが、もしアルコールが飲めるのであれば、日本酒はいかがでしょう?

瑞穂の国日本に生まれたのですから、日本人のカラダとお米の相性は良いはずです。

 

もちろんお酒は嗜好品ですし、「好き」かどうかはご本人の感覚ですのでなんともいえませんが、きちんと造られた最近の日本酒は、蔵元さんの努力のおかげでほんとうにおいしくなっています。

もしあなたがスーパーで買ったパックのお酒とか、居酒屋で飲み放題の日本酒しか飲んだことがないとしたら、ぜひ一度”本物の”日本酒を飲んでいただきたいものです。

 

昔から「酒は百薬の長」といわれてきましたが、科学的技術の発展とともにそのメカニズムが解明されてきました。

適度な飲酒は心臓病やガン、骨粗しょう症などの発症リスクを下げるというデータも発表されています。

日本酒は、お酒の中でも特に多くのアミノ酸を含みますので、多くの生活習慣病の予防にも有効だといわれています。

胃を丈夫にして、食欲を増進させる効果もあるようです。

さらに日本酒に含まれる成分には、悪玉コレステロールが酸化するのを防ぐというデータも報告されています。

 

また日本酒は他のアルコール飲料を飲んだ時より、体温が高い状態が続くというデータもあります。

つまり、血行がよくなり、筋肉がほぐれ、カラダ全体に栄養分がいきわたり、肌のツヤも増すということです。

コウジ酸にはシミやほくろの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きや、保湿効果があるともいわれていています。

肌に美白とうるおいをもたらし、女性に嬉しいアンチエイジング効果や、美肌効果もあるということです。

 

アルコールには血管を拡張して血液の通りを円滑にする働きがありますので、リラックス効果があるとされています。

ストレスは美容の大敵ですからね。

コップ一杯の日本酒を飲めば、お風呂で半身浴を30分したのと同じ効果があるともいわれているそうです。

(ただしアルコールの害もありますから、適度な飲酒である必要はありますが)

 

そして、大人の女性であるならば、ここでこだわっていただきたいのが器です。

コーヒーも、コンビニの紙コップで飲むのと、スターバックスのマグカップで飲むのと、ホテルのラウンジで素敵なコーヒーカップで飲むのと、味も香りもさらには気分も全く違いますよね。

家で、ひとりだからこそ、お気に入りの極上の器を使う。
器ひとつ変わるだけで、舞台全体が変わります。

気分によって、季節によって、癒されたいとき、ご褒美をあげたいとき。
器は、ステージを演出してくれるのです。

 

はかないガラスの口当たり、縁起物の繊細な文様、どこかなつかしい漆の感触、土のぬくもり、ひんやりとした金属の触感。

そこには、様々な世界が広がっています。

その器を買った時の人との会話とか、土地の風景に思いをはせることもできます。

 

もしあなたが、景品でもらったコップで大好きな飲み物を飲んでいるとしたら、それは本当にもったいないことです。器によって、味までも変わるのですから。

和食の世界でも「器は料理の着物である」と、かの北大路魯山人もいっているように、器は料理の味を左右する大切な要素でした。

ガラスや土などの素材や絵柄によって季節を表すこともできますし、作り手によって格を表すこともできます。おもてなしの心をこめることができるのです。

 

江戸切子、輪島塗などなど、日本には現在約1200の伝統工芸品があるといわれていますが、お酒を飲むための器(酒器)としてならば、それを気軽に手にとり、使うことができます。

2020年東京オリンピックに向けて、私達日本人がもっと日本を知っていたい。ひとりひとりが日本を語れるようになっていたい。

お酒と器が、そのきっかけのひとつになれたら、そんな素敵なことはありません。なぜなら日本酒も酒器も、日本が世界に誇るべき文化ですので。

ご縁あって日本に生まれてきたのですから、そのご縁を最大限に楽しみましょう。
さあ、あなたもとっておきの器で、おいしいお酒を飲んでプチしあわせ感じてみませんか?

 

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深野 ちひろ さん ha_20140820_fukano

酒器屋.comオーナー/酒器ソムリエ


大学卒業後、大手電機メーカーに就職。OL時代はフランス料理とワインの魅力に惹かれ、フランス中を旅行。その反動もあってか次第に日本の良さに目覚め、日本酒の輸出・卸の会社へ。アメリカ・イギリス・アジア各国の日本酒事情の調査や視察を行う。飲食店の企画をした際、小鹿田・有田・唐津・輪島塗の酒器に出会い、感銘を受ける。その後、独立して酒器のネットショップを手がけるとともに、日本酒と日本文化の魅力をネットで発信している。趣味は神社めぐり。日本文学専攻。

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