このところ、歌舞伎役者さんが注目されることが増えてきました。特に今年は人気ドラマなどで歌舞伎役者の方々を見る機会も増え、テレビでの姿は見たことがあるけれど本業の歌舞伎をしている姿を見たことがないという大人女子も意外に多いとか。
たしかに「歌舞伎を観に行ってみよう」と思っても、何だか敷居が高い感じがして、なかなか足を運びにくいと思っている人も多いはず。それ以前に、「なにを、どうするのか」がまったくわからなかったりしますよね?
でも実は、歌舞伎はおしゃべりしながら観劇するというものでもないので、ひとりで観に行くのにはピッタリなんです。
今回は、「まだ歌舞伎に行ったことがないけど興味がある」という人のために、歌舞伎観劇についての噂&真実をいくつかご紹介します。

1.歌舞伎は着物&正装でなければいけない?
よくテレビなどで見る歌舞伎観劇の印象というと、着物や正装でみんなが観ている、というものじゃないでしょうか。
「私は着物とか持ってないから」と遠慮してしまうという多くの女性がいるそうです。
確かに着物で観劇に来られている方もいますが、みんなが着物というわけではありません。よくテレビなどで大勢の着物姿を見るのは歌舞伎俳優の奥様方やご贔屓筋の方のようです。
あまりにラフすぎると浮いてしまうかもしれませんが、普通に出かける時の服装で全く問題はありません。

2.俳優目当てで行くと、ミーハーに思われるのでは?
好きな歌舞伎俳優さんを目当てで観に行くと友達に話すと、「アイドルじゃないんだからそういうのはやめた方がいい」と言われるという女性がいました。
実際には、気にする必要全く無し。ただアイドルのライブなどと違うのでお好きな俳優さんが出てきたからといってキャーキャーと騒ぐのはマナー違反です。
最初のきっかけがそういう気持ちで観に行って、歌舞伎の魅力にハマるという人も多いようです。
最初はご贔屓にしている俳優さんを見るために歌舞伎観劇に行っていたのに、回数を重ねるうちに俳優さんだけではなく演目や衣装・セットの華やかさが好きになり、今では誰が出るということはあまり関係なく気になる歌舞伎は観劇するようになった、なんていう女性も存在します。
最初はそういうミーハーな気分で入るのも問題はないので、もし好きな歌舞伎俳優さんがいるという人は、その人が出る演目から観劇するのはおススメです。

3.歌舞伎俳優は知っていても演目の意味が分からないから不安
これが一番のネックという人が多いようですね。
歌舞伎を観に行きたくても演目の内容が分からないし、何を言っているか分からないから面白くないというもの。確かにテレビなどで観ていても、何を言っているのか分からないですよね。
でも、これも全く問題ありません。
新しくなった歌舞伎座ではタッチパネルを借し出していて、そこで演目案内や俳優さんがどういうことを言っているのかなどを説明してくれるというサービスがあります。
他の劇場も視聴案内といってラジオのようなもので演目の紹介、今話している歌舞伎俳優さんの名前やセリフの意味などを詳しく教えてくれるサービスがあります。
他にもパンフレットなどに演目の内容などが書かれています。
こういったサービスで演目の内容などは分かるので心配はいりません。

4.演目の間に食事などがあると聞いたけれど、それはどうしたらいいの?
歌舞伎は長時間の舞台になっています。
1回の公演が複数の演目で構成されているので、途中で食事がとれるくらいの休憩時間があります。劇場にはお食事処が少しありますが、確実にお食事をしたいという場合は前もって予約をしておいた方が確実です。予約なしでも食事はできるようですが、時間が過ぎることもあるので注意が必要です。
その他にも、劇場内では老舗料亭などのお弁当などが販売されているので、そういうものを購入して劇場内で食べることも可能です。
他にコンビニエンスストアなどのお弁当やパンを持ち込んでいる方もいらっしゃるようですが、せっかくの歌舞伎観劇なのでちょっとお値段は張りますが、普段食べることのできない老舗料亭などのお弁当を楽しむのも歌舞伎観劇の楽しみの1つではないでしょうか。
食事の時間はだいたい30~45分ほどあるので、食事・トイレは済ませて次の演目を楽しむ準備をしておきたいですね。

5.長い演目、最後まできちんと観れるか不安
歌舞伎は1公演だいたい3~4時間あることもあります。
さすがに始めてでその長時間観劇するのは難しいという場合は、「一幕見券」というものを利用しましょう。これは公演の中の1演目だけを見ることのできるというチケットで、値段も1演目だけなのでかなり安く歌舞伎を観ることができます。
でも、注意しておきたいことがひとつ。この一幕見券、ほとんどの劇場が当日券として発売されるので、前もってチケットを購入することができません。さらに席に限りがあるので必ず取れるというものでもありません。
でも時間帯や曜日によってはチケットが取りやすい時もあるので、仕事帰りにちょっと時間ができた時に劇場に寄って一幕見券を購入して、気軽に行ってみるのもアリかもしれません。

6.席選びをどうしたらいいのかよく分からない
けっこう難しいのがこの席選びです。ブロックでいくつかに分けられていて、そのブロックで値段が違います。
コンサートなどの感覚でいくと「前の方がいい席」と思いがちですが、舞台全体や俳優の動きなどを見たいという場合は、2階や3階席の方が綺麗に見えるということもあります。舞台の綺麗さはやはり前より後ろの方がよく分かるので、始めは一番安い舞台全体が見渡せる席からというのがおススメです。
他に席を選ぶコツとしては、やはり劇場の方のアドバイスを受けること。
1階席でもいろいろな席があります。劇場のコールセンターでチケットを購入する時、「席についてよく分からない」と相談をすると自分の好みの席を検索してくれるので、分からない時はアドバイスを受けましょう。
最近ではコールセンター以外の大手チケットセンターで申し込みをする場合でも、画面を見ながら好きな席を選ぶことができるようになっているので、花道などをきちんとチェックして席選びをするのがおススメです。

7.歌舞伎観劇でしか買えない小物やグッズも見逃さないで
「歌舞伎にグッズ?」と思う人もいるかもしれませんが、歌舞伎の時に売られているグッズは和風小物などが多くて、大人女子好みの物がたくさん。
小物を入れるようなポーチなどもありますが、おススメなのは演目をイメージした手ぬぐい(ハンカチ)などです。その演目で着ていた衣装の柄を使ったものなどがあるので、普段から小物などに興味がある人は帰りにお土産売り場などをちょっと覗いてみましょう。

敷居が高い印象のある歌舞伎ですが、ひとりで行っても全く違和感のない観劇なので、少しでも興味があるという人はぜひ挑戦を。
ひょっとしたら、一生楽しめる趣味が増えるかもしれませんよ。