●乗馬の魅力とその効果

 

乗馬を始めようとする人たちの理由はそれぞれです。
でも一度馬に触れ合ってしまうとその魅力から抜け出せなくなってしまい、途中で止めた人も結局また馬のもとへ戻ってくる、ということがよくあります。

では、乗馬(馬)の魅力とは何でしょう?

 

乗馬をしたいと思う人の中には、馬を前にすると大きさに圧倒されて「怖い」と感じてしまう人も多くいますが、前回もお話ししたように馬は元々は臆病な生き物です。

名前を呼んだり、声を掛けながら近づいて優しく首筋の辺りを撫でてあげて下さい。そして一度馬の背中に跨ってみて下さい。

おそらく見たことのない風景が目の前に広がるはずです。


馬の背中の高さは小さい馬でも約110cm、大きい馬になると130~160cmほどになります。
ということは、大人であれば自分の肩から頭の上に座っているようなものです。
こんな風に、いつもと違った目線で風景が見えるのも魅力の一つです。

 

ha_jyoba_20151030_1また乗馬はありとあらゆるスポーツの中で、動物と共に行う唯一のスポーツと言われています。

最近はドッグダンスというモノもありますが、一緒にというよりは犬のスポーツのように感じられます。

動物とコミュニケーションを取りながら、という点では似ていると思います。
しかしコミュニケーションと言っても一概に括ることはできません。

人と犬では基本的に主従関係であり、犬は人が命令したことに喜びを感じます。つまり一方通行のコミュニケーションと言っても良いと思います。


馬の場合は違います。

馬は自分がやりたくない事はやりません。

人が乗って走れと命令しても、その人を自分より立場が下だと判断したり、馬の気分が良くないと反抗もしくは無反応だったりします。

だからこそ“人馬一体”という言葉があるように、馬との繋がりをほんの一瞬でも感じた時に乗馬の面白さや素晴らしさが分かると思います。

 

乗馬の運動効果についてですが、これはもう全身運動という他ありません。
馬に乗って歩いたり、走ったりするということは馬の身体の動きに人間が合わせなければいけないのです。


例えば馬の上下運動に人間がついていけないと、お尻がボンボン跳ねてしまいますが、こうなると馬の背中に衝撃が加わり馬にとっては苦痛を感じてしまいます。
ではどうしたら馬の動きに合わせられるのかというと、下半身は馬体に密着させ、ベリーダンスのように腰から下を馬の動きに合わせるように前後に振ります。

これらの動きで内腿・ふくらはぎ・腹筋が鍛えられます。


そして上半身は力まず背筋を真っ直ぐにして、顔を少し引き馬の進行方向を向きます。

こうすると背筋も鍛えられ、全身の筋肉をバランス良く鍛えていることになるのです。


そしてこれらの動きは乗っている人間が意識していなくても、ただ乗っているだけで有酸素運動になっているんです。

人間が意識していなくても運動になっているということは、無意識に自律神経を刺激しているということです。

これらのことから身体の障害を持った人を馬に乗せて歩かせるだけで、その人の自律神経を刺激させ治療の助けになっていることも分かっています。
これを一般的にホースセラピーと呼んでいます。

 

乗馬は水泳に次ぐ運動量と言われていますが、基本的に年齢を問わない生涯スポーツの一つです。

またありとあらゆる筋肉を使うだけでなく、競技によっては頭も使う総合スポーツでもあります。

運動不足や健康維持のために体験乗馬から始めてみてはいかがでしょう?

 

次回は“乗馬の種類と違い”についてお話したいと思います。

 

 

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