■おいしいコーヒーで、おうちカフェ楽しもう

~ おいしいコーヒーを楽しむ4つのコツ(2)

 

みなさん、こんにちは。

コーヒーコンサルティングチーム『CAUSE COFFEE (コーズコーヒー) 』の田口 俊介です。

最終回の今回は、「おいし いコーヒーを淹れるための4つのコツ」、ご自宅でプロのようなコーヒーを楽しむためのコツを引き続きお伝えいたします。

 

④お湯とコーヒー豆を計量する

 

「お湯とコーヒー豆を計量?」
ちょっと聞き慣れないかもしれませんが、実はこれも料理と同じ。

料理をする際にレシピ通りの分量を守るとプロのレシピにより近づけるし、お菓子作りではきっちり計ることがすごく大事ですよね。

同じように、しっかりコーヒーの量を量るのがコーヒーを美味しく淹れる近道だとおすすめします。


これには特別な道具はいりません。ぜひご自宅にあるキッチンスケールを使って、お湯とコーヒー豆の量(g)を計ってみてください。

 

ha_taguchi_20150720_1では、実際にどの程度のコーヒー豆とお湯を使えばいいのか?


プロの中で基準となっているのが、1:16の比率です。

よく使う数字に置き換えると、コーヒー10g:お湯160ccですね。

他には“水1リットルに対してコーヒー60g”という比率もよく知られています。
これだとコーヒー12g:お湯200ccです。

 

どちらにしても、これはひとつの目安に過ぎません。

まずはこの数字に従ってやってみて、好みに合わせてコーヒーの量を増やしたり減らしたりして調節するのがいいと思います。

(ちなみに、1ccのお湯は約1gです。計量カップを使わなくても、スケールにのせたカップにお湯を注ぐだけでも計ることができます。こちらのほうが手間がかからないのでおすすめ。)

 

毎回これをやるのは少し面倒かもしれませんが、こうやって計るだけで安定して美味しいコーヒーを楽しむことの近道になります。
ここだけの話、実はプロのバリスタもこうやって計量することで、安定して美味しいコーヒーを提供しているのです。

 

また水にこだわることで、コーヒーは一層おいしくなります。

 

コーヒーは95%が水。それに数%のコーヒーの成分が溶けることで、あの豊かな香りや風味が生み出されます。
そのためコーヒーだけでなく、新鮮で綺麗な水を使うこともすごく大事なんです。

 

日本の水道水はきれいなため、そのままでも問題ありません。

ただ「おいしいお水にもこだわりたい!」という方はぜひ浄水器を通した水を使ってみてください。

 

またコーヒーのおいしさを引き出すには、92℃~96℃のお湯を使うのがおすすめです。

この温度帯だとコーヒーが持っている風味をしっかり抽出できますし、最後までアツアツのコーヒーを楽しむことができます。
目安としては、沸騰してから1分~1分30秒程度冷ましたものがだいたいこの温度になります。
それより低い温度で淹れると酸味が強調され、高いと苦みが強調されてしまいますので気をつけて。

 

以上のポイントが、どんな淹れ方でも基本となる4つのコツです。
特に大事なのは「新鮮な高品質の豆を選ぶ」ことと「飲む直前に豆を挽く」こと。
ご自宅でのコーヒーをワンランクアップさせたい方、ぜひここから始めてみてください。
今までと全く違う味わいにびっくりするかもしれませんよ。

 

さて、全4回に分けてお伝えさせて頂いたご自宅でのコーヒーの楽しみ方。
このコラムによって、みなさんのコーヒータイムがより充実したものになればうれしいです。
今やどこに行っても高品質なコーヒーが楽しめ、インターネットでも全国各地のコーヒー専門店から簡単に豆を取り寄せることができるようになりました。

ぜひ、気になったコーヒーを色々と試しながら、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。

 

田口 俊介 さん ha_taguchi_taguchi

国内外でプロのバリスタとして経験を積んだ後、2012年にコーヒーコンサルティングチーム『CAUSE COFFEE (コーズコーヒー) 』を立ち上げる。
現在はカナダ・バンクーバーにてカフェの開業に携わり、マネージャー兼バリスタとして働きながらコーヒーセミナーやバリスタトレーニングを行っている。

一人でも多くの方に、スペシャルティーコーヒーのおいしさと魅力を知っていただけるよう日々奮闘中。

 

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