ウォーキングやポージングと言うと、ショーや雑誌のモデルにだけ必要なスキルと思われがちです。
ですがウォーキングやポージングは一般の私たちにとっても、いろいろな面でメリットがあります。
今回ご登場いただくのは、ご自身の病気をきっかけにウォーキングの深い魅力や効果を体感し、それを伝える講師となった浅井 香葉子さんです。
-浅井さんは、もともとはモデルのお仕事をされていたのですか?
「10代の頃から雑誌の専属モデルなどをやらせていただいていました。約10年ほどです」
-その後癌を発病されたということですが・・・
「そうです。その手術の後はリハビリで歩くよう言われていたんですが、はじめは少ししか歩くことができなかったのがだんだんと距離が伸びていき、そのうちその歩く姿を他の患者さんに褒めていただけるようになったんです。癌はショックでしたし、気落ちもしていたんですが、歩くことで気持ちも前向きになれて、入院中スッピンやパジャマ姿であるにもかかわらずキレイだと言われるようになって、自信を取り戻せるようになりました」
-歩くことで、心も身体も元気に前向きになっていったということですね。
「歩くということが、こんなに自分を変えるのかと実感した体験でしたね。この経験がきっかけで、ウォーキングの講師になろうと決めました」
-浅井さんのスクールでは、どんなことをテーマに教えているのですか?
「“雰囲気を美しくまとう”というコンセプトで、女性らしいウォーキングと仕草を教えています。私のスクールでは理想の女性像を、カッコイイ雰囲気の“サバ女”、エレガントな“エレ女”、かわいらしい雰囲気の“ラブ女”と分けて、自分がなりたい女性に近づくレッスンなどもしています」
-一般の方向けの『美ウォーキングレッスン』では、どのようなことが学べるのでしょうか?
「凛とした姿勢、美しい歩き方、エレガントな立ち居振る舞いを通じて、その人の魅力を上げることを目標としています。また身体の軸をまっすぐに整えて歩くことで、ヒップアップ、ウエストシェイプ、美脚など引き締まったカラダ作りが可能になります」
-『美散歩レッスン』という、愛犬との散歩に関するユニークなレッスンもあるようですね。
「愛犬と一緒に美しく散歩しましょうをテーマに、ドッグランなどを使ってレッスンしています。私自身がモデル引退後にペット関係の仕事をしていたり、今も2匹の犬と暮らしていることから作ったメソッドです」
-街で見ていると、同じようにハイヒールを履いていても歩き姿に差が出ますが、美しく歩くには、どんなところがポイントなのでしょうか?
「いろいろ気を付ける点はあるのですが、ひとつ挙げるとすると膝がポイントです。膝下だけで歩くのではなく、腰から下が脚と言う意識を持ち、脚の付け根から歩き出すイメージで歩幅は広く、地面に足を着くときはかかとと爪先を同時に着地して。そうすると着地の時に膝が曲がらず美しい姿勢になりますし、脚も長く見えます」
-歩き方ひとつで、自分の意識も変わりそうですね。
「ウォーキングもそうですが、自分を客観的に見て磨いていくということが大切なんだと思います。自分を愛して、自分自身を輝かせることで自信も沸いてきます。自信が持てると自分の軸もしっかりしますので、周りやその時々の感情に流されず、自分が幸せになるための選択をできるようになります。そういった意味でもぜひ皆さんには、自分のために美しくなっていただきたいです」
浅井 香葉子 さん | ![]() |
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ウォーキング・ポージングスタイリスト 引退後、癌闘病中のリハビリをきっかけにウォーキング講師となる。
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