雑誌などの影響もあり、美容鍼灸に関心を持つ女性が増えています。
一方で、鍼灸が美容に効果を発揮するのかよくわからない、やっぱり針は怖いといった声も耳にします。
今回はそんな皆さんの疑問にお応えすべく、比較的早い段階から美容鍼灸に取り組まれてきた白金鍼灸SalonFiumの折橋 梢恵さんにインタビューをさせていただきました。
表面的な美しさだけでなく、身体の中から健康で美しくなってほしいという想いで治療に取り組んでいる折橋さんのお話、どうぞご覧ください。


-折橋さんはどのようなきっかけで、鍼灸と出会われたんですか?

「大学にいた頃、中国に留学して初めて中国医療に出会いました。もともと鍼灸も中国が発祥なのですが、ちょっと身体の調子が良くなかった時にそこで鍼灸を体験して、そのあまりの効果に驚いたのがきっかけです。
それ以来鍼灸の世界に強く興味を持ち、日本に帰ってきて大学を出た後は、鍼灸学校に3年間通いました。
その後鍼灸治療院での勤務や鍼灸学校での教育業務などを行い、独立しました」


-最初から美容鍼灸に取り組まれていたわけではなかったんですね?

「美容鍼灸自体がまだまだ歴史が浅く、日本に入ってきてからは10年程度なんです。
当時、日本で美容鍼灸を手掛けていた鍼灸院はとても少なかったのですが、私はすっと女性のボディケアをしたいと思っていたため、日本での美容鍼灸の先駆け的な存在であるセラ治療院の町田先生から、いろいろと学ばせていただきました」


-美容鍼灸のサロンを開くにあたっては、どんなこだわりがあったんでしょうか?

「まず美容鍼灸については、顔面部の刺鍼に、ビタミンEを配合したオリジナルオイルを組み合わせたビタミンアキュパンチャーという、町田先生考案の技術がベースになっています。
加えて私は提携先のエステティックサロンでの施術を通じて、そちらの技術を学ぶことができましたので、鍼灸をベースにエステの要素、アロマテラピー、栄養学の4つを組み合わせて、トータルで美と健康を実現していただくサービスをご提供しています」


-こちらのサロンもエステサロンのような雰囲気で、よくある鍼灸院のイメージとは違いますね。

「まだまだ当時は男性の鍼灸師の方が多く、鍼灸院自体、肩こりや腰痛になったときに行くマニアックな場所という印象を持たれる方が多かったんですね。
美容鍼灸を手掛けるにあたって私はそういったイメージではなく、あくまでサロンという形にこだわりたかったので、白を基調とした静かで落ち着ける空間をつくりました」



-今では美容鍼灸自体を知っている女性も増えましたが、まだまだ美容と鍼灸がどう結びつくのかがわからないという方も多いように思います。

「鍼灸は医療の一部なので、美容とは一見結びつかないように感じられるかもしれませんが、身体にアプローチするという点では同じだと言えます。
身体の調子が良くないと肌の調子が良くないというのは、皆さん感じることがあるはずです。
どんなに上辺だけをケアしても、効果は限定的ということですね。
鍼灸治療は身体の不調を見つけ、針の刺激によってそれを正し、身体自身が本来持っている治癒力や免疫力を高めるものです。
つまり身体の中を良好な状態にして、その結果目に見える部分もキレイになっていく、というのが美容鍼灸の特徴です」


-場合によっては身体の不調を整えることからはじめることもあるんですか?

「もちろんその方のご要望をお聞きしますが、最初のカウンセリングで必要だと思えば、そのようにお勧めしています。私のサロンに来て下さる方は、最初は美容目的でいらっしゃいますが、身体の不調もあわせてケアしてほしいという方が多いです。皆さん、健康で美しくなりたいという意識が高いです」


-健康になってキレイにもなるのであれば、トータルでケアしてほしくなるのも頷けます。でも実際、針を打つのは痛くないんですか? 顔ですよね?

「美容鍼灸に使う針は、肩や腰に使う物と比べてとても細くなっています。例で言うと、蚊の針に限りなく近いぐらいですので、痛みはほとんど感じません。
私のサロンでは20本程度の針を刺しますが、その前にフェイシャルエステを行いますので、その時にすでに寝てしまい、針を刺したのも気づかない方もいらっしゃいます」


-気持ちよさそうですね・・・顔に針を打つことで、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか?

「血行促進によってシミやくすみを改善したり、鍼刺激によってコラーゲン繊維の回復を促進してシワの改善、表情筋にアプローチすることでたるみを引き上げフェイスラインのリフトアップ効果、新陳代謝によって肌がキレイになるといった効果が期待できます。
また頭部に針を打つことで、髪のコシを取り戻したり、円形脱毛症を治療したりといったことも可能です」


-歴史ある鍼灸の技術は、身体のいろいろな部分に作用するんですね

「そういった鍼灸の効果をぜひ実感していただきたいので、セミナーや講習会などを頻繁に行っています」


-最後に読者の皆さんにメッセージをいただけますか?

「特にアラフォー世代の女性の身体は変化が起こる時期です。更年期への備えなども含めて、ぜひ自分の身体のメンテナンスをしてあげてほしいと思います。この時期を大事に過ごすことで、年齢を重ねていっても健康で美しくいることにつながります。私もそんな女性の皆さんの力になれればと思っています」

◆編集部の一言
サロンにお邪魔した際、とてもにこやかに出迎えてくれた折橋さん。ふんわりとした雰囲気をまといながらも、「鍼灸を極めたい」という意志は強く、まだまだやりたいことがあるそうです。紹介で来て下さるお客様が多いということでしたが、折橋さんの確かな技術と気持ちの良い接客が、お客様を惹きつけるのだと感じました。

 

折橋 梢恵 さん
白金鍼灸SalonFium代表
美容鍼灸師

鍼灸整骨院に勤務しながら臨床経験を積む。また統合医療のひとつであるアロマテラピーを学び、AEAJ認定アロマテラピーアドバイザーの資格なども取得する。
東京に上京後は、東京衛生学園専門学校での学業と同時に鍼灸接骨院などで臨床経験を積み、他にも顔鍼やアロマテラピーのトリートメントの施術も行う。
東京衛生学園専門学校を卒業後は、 美容整体アカデミー講師や、信州医療福祉専門学校非常勤講師を務める傍ら、表参道にあるセラ治療院にて勤務。セラ治療院院長の町田久氏を師事し分子栄養学と美容鍼の技術を継承する。
美容鍼灸の技術を構築しながら東洋医学に基づいた各種セミナー活動、他業種とのコラボレーション、東京スキンタッチ会などの活動も精力的に行う。 そして2010年、美容鍼灸の会「美真会」を設立する。
美容鍼灸については折橋式美容鍼灸を確立する。そして美容鍼灸の会「美真会」で、会長を務め、美容鍼灸師の育成のための美容鍼灸師養成講座の講師や、小勉強会、講座、セミナー等の企画も担当する。また鍼灸業界で、美容鍼灸を第一線で取り入れている鍼灸師を集めて行う美容鍼灸フェスタなど幅広い活動を行い鍼灸の普及活動を行っている。

 

白金鍼灸SalonFium
住所:東京都港区白金台5丁目2-5 トランドゥ003
営業時間:10時~20時
定休日:月曜日
TEL 03-6450-3623
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