■ゆるっと楽しむ、オンナが上がる。40代からの魅力アップきものレッスン
~ ポイントを押さえて、マイナス8歳の着こなし
doppo読者の皆さま、こんにちは。
40代女性を最高の着物美人にする、着物センスアップコンシェルジュ薄木宏子です。
秋も深まり、着物でお出かけが心地よい季節になりました。
今回のテーマは、「マイナス8歳の着こなし」です。
着物美人度を上げるには、着付けも重要。
着付けで、もっと若々しく、スタイルアップすることができます。
その4大ポイントは、衿合わせ・胸元・帯の位置・裾のラインです。
せっかくの素晴らしい着物や帯も、ここがきれいでないと台無しです!
衿合わせと胸元が美しいと、より着姿が引き立ちますので、ちょっとしたコツをぜひ採り入れて、マイナス8歳の着こなしを目指してくださいね。
●ポイント①衿合わせ
衿元は視線が集まるところ。
衿元がきれいだと、着付け上手に見えて着物美人度もアップする重要なポイントです。
衿合わせは、年齢や体型によって微妙に異なります。
たとえば、成人式の振袖のときは衿を詰めます。
清潔感のある衿合わせですね。
また、年配の方や首が太い方は、衿合わせをやや下げます。
首が細い方が下げてゆったりさせると、貧相な印象になります。
衿元で若々しく見せるには、体型や首の太さを考慮しつつあまりゆったりさせないように、喉の下のくぼみの位置からくぼみの下あたりで合わせましょう。
また、硬い衿芯を使うと、衿が浮いて衿元が開きやすくなります。
三河芯や軟らかい衿芯を使うのも美しい衿元をつくるポイントです。
●ポイント②胸元
美しい着姿は、体型を筒型にすることがポイントです。
胸やお尻の高いところに合わせて、くぼんでいるところを埋める発想です。
補正をすることで、着崩れ防止にもなります。
若々しく見えるなだらかな胸元を作るには、補正と長襦袢の衿合わせが重要です。
帯の上に胸が乗っていると老けて見えるので、豊かなバストの場合は和装ブラジャーを使い、胸の下に補正をします。
肌襦袢と長襦袢の衿を、胸を覆うように深く合わせることで、胸が固定されて衿元の崩れ防止にもなります。
●ポイント③帯の位置
帯を締める位置が、若々しさを決めます。
歳を重ねるほど、帯は下の方に締める着方になります。
時代劇ドラマなどをそのような観点で観ると面白いですよ。
自分で着ると、思っている以上に下の方に帯を締めている方を多く見受けます。
気持ち上に締めることを意識すると、案外ちょうどよい高さです。
着物スタイリストの大久保信子先生によると、スタイルよく見える着姿には黄金比率があるそうです。
帯締めを境に、頭のてっぺんから足先までの比率が4対6だそうです。
高めといっても位置がちょうどよいのかわからないときに、チェックしてみてください。
また、帯を締めるときには、常に下側を持って締めることで苦しくなく、上側にゆとりができてすっきり見えます。
●ポイント④裾のライン
着物美人の鉄則は、裾すぼまり。
Aラインスカートのようなシルエットでは、台無しですね。
美しい裾すぼまりにするには、下前の引き上げ方がポイント。
真横に巻いて、最後に衽部分だけを引き上げると、美しい裾すぼまりができます。
上前も同様に衽部分のみを少し引き上げます。
また、裾が短い着付けの方も多いです。
裾が床を掃くように着付けると、腰紐を締めたらちょうどよい長さになります。
以上の4大ポイントを意識して着付ければ、あなたもマイナス8歳の着物美人に!
そして、着付けているとき全体に重要なのは、背筋を伸ばして着ること。
そのためには、無駄な動きをしないように、着物や帯、小物を事前に畳んで準備することも重要です。
着物ワードローブができたら、マイナス8歳の着こなしで着物美人になりましょう。
薄木 宏子 さん | ![]() |
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株式会社Splendorぷらす 代表取締役社長 着物センスアップコンシェルジュ 派遣コーディネーター、不動産・保険営業、アパレル、美容部員などを経て、アロマセラピスト・ベビーマッサージ講師として2003年に起業。 |