みなさんこんにちは。

前回に引き続き、今回も親との介護相談をいつするべきか、さらにはどのように備えておくか

というお話をさせていただきたいと思います。

 

自分の親だからこそ難しい、介護の話の切り出し方。

親にいきなり直球で「いくら貯金はあるの?」と聞けば遺産狙いか?と思われても仕方ありません。

自分の子供に御下(おしも)の心配をされるのも、気分の良いことでは無いでしょう。

誰しも【老い】という現実は受け入れ難く、介護の話題に触れた途端に不機嫌になった話はよく聞きます。

相談者の方で、両親に要介護認定を受けされる為に親族一同で説得したという話もお聴きしました。

その為に皆が休みを取る為に大変な時間調整を必要とされたそうです。

 

では、親との介護の話をどのように進めるのが良いのか、ステップ毎に見ていきましょう。

 

1. 普段から介護に関する話をしておく

例えば身近なご近所で聞いた苦労話し等を引き合いに、

「大変らしいからお互い意識しておこうね」

の気持ちを共有しておくことが最初の一歩だと思います。

 

2. 介護に使えるお金がどれくらいあるのか把握しておく

公的介護の範囲内で収まらない場合、当然それなりの自己負担が発生します。

例えば「○○さんは親の介護にお金が掛かって大変らしいよ」

と他人事から切り出してみて、

「あなたの世話にはならないよ」

などと答えが返ってきたら、それなりに貯蓄をして自分で準備しているハズ。

皆さんの懐事情を先に伝えて、そればかりを宛にされても困る旨をはっきり伝えるのも、正しい情報を引き出すきっかけになるかもしれません。

 

3. 介護に関する本人の希望を聞いておく

将来親がどう老いていきたいか。とても大切なことです。

「娘と一緒に最後まで暮らしたい」

「下の世話までさせたくない。認知になったら施設に居れてくれ」等々。

自分の人生の締めくくり方は千差万別ですので、何かの話に関連付けて聞いてみるのが良いと思います。

 

4. 身内で役割分担を決めておく

誰が親の介護をするか、兄弟姉妹で話し合っておきましょう。

これは相続財産がある場合、【寄与分】に関わってきます。

(民法では亡くなった人の生前の財産の形成や維持に貢献をした相続人は、その相当額を【寄与分】として特別に相続できるのです)

現実的に別居していれば距離の問題や、仕事の問題もあります。

介護に必要なお金の負担も出てきます。

間違っても兄弟姉妹間で相続が争続にならないように注意しましょう。

 

5. 介護に関する情報収集をして事前知識を持っておく

事前に知ると知らないでは、介護が始まってからの対応力に差が出ます。

ご近所や会社で介護経験でご苦労された方から話をきいてみる。

介護セミナーや近所の施設ボランティアに参加してみる等々。

勿論このコラムをを読んでいただくのも、準備には役立つと思います。

 

私は3の項目に関して母と話したところ、「お金は貯めておくから施設に入れてくれ」という希望でした。

「貯まっていた金額によって施設のグレードは僕が選ぶからね」と伝えております。

また4の項目に関して弟と話したところ、(私は男3人兄弟でみなヘルパー資格を有するプロでありますが)

一番介護職歴の長い弟は「親の介護だけは勘弁してくれ」とのことでした。

仕事で行う御下の処理と、実の親の下処理は決定的に違う様です。話してみなければ本音なんて分からないものですね。

 

いずれにしても、介護の必要性は突然発生したりすることもありますので

できるだけ早めのタイミングで、意識の共有をしておくことをオススメします。

 

吉田 要 さん koro_yoshida_2

獨協大学経済学部経営学科卒業 ファイナンシャルプランナー(AFP)
平成25年6月より介護マネーに特化したファイナンシャルプランナー事務所 レイズコンサルティング株式会社を開設。また東京都江東区内にてデイサービスホーム(通所介護施設)も運営し、実際の介護の現場にて多くの高齢者の方々の 介護援助も行っている。