みなさん、こんにちは。
POLE・STAR株式会社の佐久間 理央です。

今回は介護離職を避けるために考えておきたい、兄弟姉妹や親戚等との関係や連携について書かせていただきます。

 

どうしても、近くにいる人、仕事をしていない人、子供がいない人、責任感が強い人、仲が良かった人、優しい人等が背負いがちな介護。
でも、一人よりも二人、二人よりも三人の方がいざ、という時に駆けつけてくれたり、一緒に考えてくれたりと、メリットも多いと思います。

まず、把握しておきたいのが、それぞれの介護に関われる状況です。


○介護についてどう考えているのか
○住んでいる場所 介護者と住まいが近いのか遠いいのか
○車を持っているのか、運転するのか
○その人の家族の状況は、子供の年齢は
○結婚しているのか、結婚相手に介護を必要としている人はいないのか
○一緒に住めるのか
○家事はできるのか
○介護はできるのか
○お金を出せるのか
○どのくらいの頻度で手伝えるのか
○どんな役割ならできるのか(話し相手、病院の付き添い、家事全般、送り迎えだけ、みんなをまとめる等)


それぞれに生活があるので、すべてをするのは無理でも、例えば病院の付き添いを何人かで分担すれば回数が少なくて済むとか、土日は無理でも平日の昼間の時間が使えるとか、食事作りは不得意だけれど掃除ができる等、それぞれができることを少しずつすることで負担は軽減します。


でも、そのために必要なのが、話し合いです。
例えば長男がすべて決めて、「俺は忙しいからできない」
なんて言い出したら兄弟げんかが始まってしまいます。

しまいには、小さいころにいじめられたなんていう、昔の恨みが出てくるかもしれません。

 

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まさか!?と思いましたか?

でもそこが家族問題、そして介護の大変な側面なのです。

家族の問題は何が原因かなんてわからないことの方が多いのです。
それぞれに、それぞれの思いがあるり、兄弟姉妹、親戚の全員が同じ意見ではないのです。


「できないこと」ではなく、「できること」を定期的に見直しておくことが、先の見えない介護を乗り切るコツの1つだと思います。


今はできるけど、数年後には転勤になるかもしれない。
今はできないけれど、子供が小学校に上がれば少しはできる。
このプロジェクトの間は難しい

等々


それぞれのできること、できないこと、得意なことを知っておくのはとても重要なことです。

もし、家事や介護に関することができなくても、口を出さずお金を出す。

それもありなのではないかと私は思っています。

介護は直接に関われなくても関わる方法はいろいろあるのと思います。

 

同居していれば夜に何回も起きてトイレに行く物音に何度も起こされたり、ベッドから転べば様子を見に行くかもしれません。

介護は日常を支えることです。些細なことの積み重ねなのです。

そしてその些細なことがつもりに積もって大変になっていくのだと思います。これは体験してみないとわからないことも多いのです。

 

でも、残念ながら人には得意不得意もあります。
それまでしてこなかったことを何時間かけてしてみても大変なだけです。分担できるものは分担した方がいいのです。

それはプロを頼むことも含めてだと思っています。

できないことを必死で時間を使ってするよりも、介護保険制度でまかなえないことを自費で頼むとか、みんなでするのであればその時の昼食代を持つとか、それも考えの一つです。


お金は目に見えるものなのでわかりやすく、だからこそもめる原因になります。
すべてを介護が必要な方の年金や資産でまかなえるのか、病院に付き添った時の交通費は?あの人はもらっているけれど、あの人はもらっていない・・・といったことが起きると、もめる原因になることも。

できればわかりやすくみんなで使うお財布等をつくり、きちんと現金出納帳のようなものにまとめておいてもいいかもしれません。

 

そして、分担するときに気をつけたいのが、頑張りすぎないこと。そしてできない人を責めないことだと思います。

責めたくなる気持ちはわかりますが、他人でないばかりに一生埋まらない溝ができてしまったり、大変なことになることも。

そこは適度な距離をもてるようにしておきましょう。

 

そして、してもらったら感謝を伝えること。
やって当然、あなたはいつも少ししかしない!なんて言われたら、頭にきてしまうもの。

誰かがやったことが多少は気に入らなくても、片目をつぶった状態でものを見るぐらいの気持ちでいましょう。

仕事もして介護もして、あれもこれも完璧にするべき!なんて思っていたらたちまちつぶれてしまいます。
 
完璧な介護は目指さない!代わりにしてくれる人がいたら、その人にしてもらってしまおう!
と、いうぐらいに余裕をもって考えておきたいものです。

 

【あわせてチェック】

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佐久間 理央 さん 20141020_sakuma
POLE・STAR株式会社 ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。

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