私たち世代になると、オトコから「かわいい」と言われることは滅多になくなってくる。
プラスで考えればそれは、“女の子扱い”の時期を経て、一人の大人のオンナになり、その言葉が似つかわしくなくなった、と言えると思う。
マイナスに考えれば、容姿の面で「かわいい」とは言い難くなってきたのかもしれない。
でも今さら容姿を取り上げて「かわいい」なんて言われたいとも思われないし、表面的な口説き文句のように使われるのはさらさらご免だったりする。
(というか、最近口説かれてないなぁ・・・なんて思ってもみたり)
でも、ふと考えてみる。
「かわいい」という言葉、内面を指して言われるのであればうれしい響きに変わってくる。
それは言い換えれば「かわいげ」ということになるから。
その「かわいげ」は何から生まれるのか?
まずは「素直さ」。
この年になって周りに流されまくる生き方はどうかと思うが、人の話を素直に聞ける、人が努力して成し遂げたことを素直に認められる、こういった姿勢はその人の懐の深さにもつながって、まわりからも好意的に見られると思う。
もうひとつは「柔らかさ」かな。
ハリネズミみたいに、近づくものすべてを刺しまくるようなトゲトゲしさは人を遠ざけてしまう。
あがめられることはあっても、近づいてくる人はいなくなる。
結果、自分が損をする。
表面的なことにはなるが、「笑顔」もかわいげを構成するひとつの要素だと思う。
「笑顔」があると、「柔らかさ」をより強調することになる。
笑顔を嫌いな人はいないので、周りとの関係は穏やかになる。
話はそれるが「笑顔」は、自分自身にもいい効果を与えるらしい。
笑いたくなくても口角を上げて笑顔を作ると、脳が楽しいと勘違いして、気持ちがポジティブになっていくのだとか。
「つらい時にこそ笑おう」と言うのは、意外と根拠があるらしい。
タイトルには“オトコ”と書いたが、かわいげがあるオンナは男女問わず好感をもたれる。
人は社会のつながりの中で生活しているので、やっぱり一人ぼっちでは生きていけない動物。
人に媚びるのではなく、「かわいげ」を身に着けることで、周りの人との良好な関係が生まれ、自分も得をすることにつながると思う。
だから、「かわいい」と言われるオンナになろう。