■潔く・強く・しなやかに。女ひとりの生きる道
~ 「私、結婚に向いてないや」
doppo読者の皆様、こんにちは。
とある生命保険会社でライフプランナーをしている呉本 貴子と申します。
最近は結婚を選ばない女性が増えていますね。
でも増えているとはいっても実際には折につけ、
「なんとなく生きづらい・・・」
「なんだか肩身が狭いような・・・」
なんていう感覚になることもあると思います。
私はいま30代半ばですが、20代の頃から「基本、結婚はしないつもり」の人でした。
そんな私の、自分の生き方を好きになって人生を楽しむ人生観や恋愛、仕事との付き合い方などを、これから楽しく皆様にお届けしていきたいと思います。
なんとなく迷いがある皆さんの気持ちがすっきりしたら嬉しいです。
(あ、でもあくまで私の経験・感覚に基づいた、個人的な思いなので悪しからず)
私が「結婚に向いていない!!」と薄々気付いたのは20代半ば頃。
向いていないと思いつつも、「この人と結婚してみたいかも」と思った相手は一応いましたよ、数人。
結果からいいますと、血迷わなくてよかったんですけどね。
結婚が幸せへの唯一の方法ではない。
男とか女とか関係なく、人との出会いが人生の幅を広くしてくれているって気づいたのです。
そして、私は男を見る目がないということも。
私の両親は、私が反抗期まっただ中の時に離婚をしていたのですが、
週末になると父は我が家にお泊りに来るという生活だったので、離婚から一年後まで、まさか自分の親が離婚しているなんて思ってもいませんでした。
まさに、自慢できるくらいの鈍感さ。
そんな両親は今でも週末婚を続けており、世間的には「内縁関係」という状態を維持していますが、一緒に暮らしていた頃に比べると恐ろしく仲が良くなり、今では旅行や食事、母の誕生日に父は花束を贈るという間柄になっています。
そんな両親の元で育った私は、20代から30代前半でウェディングプランナーという仕事に就き、さまざまな結婚・家族の形を見ながら、幸せや結婚について長い時間をかけ考えていました。
お客様の中には、結婚式はするが入籍はしないというカップルや、入籍はするが一緒には住まないという選択をした新郎新婦様もいたのです。
そして、破談も見たし離婚も沢山見てきてしまったのですよ。
幸せの感じ方は自分の価値観次第なのだと改めて思った私は、
我慢しない、後悔しない、結婚しない。
という無い無いの選択と、「たら・れば」ではなく現実的に自分を見つめて生きていくことが、私の生き方と悟っていったのです。
どんな状況になろうと、ポジティブに考えれば常に「私って幸せ者だな~」と思えちゃう思考の持ち主でもあったので。
まあ、よく考えてみればこの日本で働いて生きている限り、死ぬより辛いことってそう滅多に起こらないと思うんですよね。
そんな風に思うようになった私の人生は、もう楽しくってしょうがない!!
こんな私を見ている母は、ついに「結婚」という二文字を封印してくれて、私は親の目も気にせず自分の人生を謳歌し始めたのです。
案外親というものは、自分のことは差し置いて子供には結婚にこだわっているものだとも思いました。
幸せの形や感じ方は人それぞれにあり、求めるものも違うんだということに気づくことが出来てから、私の人生は大きく変わりました。
とにもかくにも、私は私の描いた人生を最大限楽しんで生きてやろうじゃないかと日々過ごしています。
そして20代の頃に友人としたことは、「人生年表」を作ることでした。これお勧めです!!
未来を想像して、そこに向かうための自分をイメージするということが、とても私の人生に役立ちましたから。
その頃からすでに現実的な考えを持っていたのか、私の人生年表は更新のたびに「結婚」のあとには必ず「離婚」の文字が入っていました。
30代になって私の未来人生は、さらに具体的に、夢と現実をはっきりと見るようになり、なりたい自分や歩みたい人生、そしてどんな生活レベルで生きていきたいのかを考えることによって、自分の生きる道を見つけだし、目標に向かって前を向いて歩いていくことができるようになりました。(すでに未来年表には、「結婚」の文字すら入らないようになりました)
同時に感じるのは、「世間の常識・世間体に惑わされず、自分の人生を自分で歩んでいる」実感です。
この実感があると、周りの目も気にならなくなります。
私の人生だもの、自分らしく楽しまなくっちゃ、なんて思います。