働く大人女性を応援してくれるプロをご紹介するインタビュー。
今回は、仕事を通じて輝く女性たちを応援する『陽輝塾』を立ち上げた、ターニングポイント株式会社代表取締役社長 西田陽子さんにお話を伺いました。


-西田さんは長く、人材に関わるお仕事をされてきたんですか?

「そうですね。大手人材派遣会社にいた頃、営業・人選担当・企画部門・派遣スタッフのマネジメントを行う業務を担当していました。
その頃から、会社における人材についての課題を解決して、一人一人が充実した人生を送れるようにサポートしていく必要性を強く感じ、自分の会社を立ち上げました。2010年です。
以来いろいろな会社の人材育成に関わる業務や、管理職候補に対する研修やセミナー、コンサルティングなどを行っています」


-そういった経歴をお持ちの西田さんが今回『陽輝塾』をスタートしたのは、どんな気持ちからですか?

「これまでの日本はずっと“男性社会”でしたが、今や女性も働く人が増えました。そもそも女性が働かないと日本の就労人口が減少していくので、会社も積極 的に女性の活用をしていかないとならない段階に入りました。つまり、今は“女性社会”へと変化していっている段階です。
本来なら女性管理職がもっと増えてもいいと思うのですが、まだまだ女性がいきいきと働き続ける環境も整っていませんし、女性自身も、自分がどのようにしていくべきかわからずに苦しんでいます。
そういった状態を解消したいという想いから、今回『陽輝塾』をスタートしました」


-西田さんから見て、今の会社における女性というのはどのように映りますか?

「女性の管理職がたくさん生まれるには、まだまだ環境が整っていないと思います。
会社側も、女性管理職を育成して活用していく方法論を持っておらず、一般職のままアラフォーになった女性を持て余しています。
一方で女性の方も、この先どうなるんだろうという不安を抱えながらも変わろうとしていません。
女性が管理職になって働き続ける道筋が見えないんですね。
そんな中で管理職になった女性が辛い状況にあるのを見てしまうと、同じようになりたいという気持ちも湧きません。結果、停滞感が蔓延します」


-なぜ女性管理職は辛い状況になってしまうんでしょうか?

「今の男性社会の中では、女性も男性のように働くことを求められます。ちょっとでも男性の理解できない行動があれば、「オンナだからいいよな」といった声にさらされる。
だから、弱みを見せることができないんですね。
女性はまじめな人が多いので、“弱みは見せられない”“部下を守らないと”と一生懸命になるあまり、自分がパンクしてしまいがちです。
それは傍から見ても、辛い状況に見えると思います」


-そういった辛い状況に入り込んだ場合、どうすればいいでしょうか?

「一度自分を客観視してみる、ということだと思います。
自分がいっぱいいっぱいになっている時は、どうしても視野が狭くなって目の前の課題に頭が集中してしまいます。
こういう時に一度、自分の状況を客観視してみると、思わぬ解決のヒントが見つけられたりするものです。
理想的なのは、腹を割って話せる相手がいること。男性でも女性でも構いません。
ただ同じ目線で話ができる人と巡り合えるというのは運任せになってしまうので、今回立ち上げた『陽輝塾』が、そういったつながりを生み出せる場所になればいいと思っています」


-『陽輝塾』はそういった役割も担おうとしているんですね。全体で5回のカリキュラムになっていますが、具体的にはどのようなことをされるんですか?

「まずは自分自身を知ることからスタートします。今の環境の中で、自分の立ち位置や方向性、「どうなることが自分にとって幸せなのか」といったことを見つめます。
その後はテクニックの部分をお伝えします。
管理職としての良好なコミュニケーション方法やリーダシップの取り方、自分の思いを企画にしてプレゼンしていく流れなどを学んでいただきます。
男性社会の中でも、自分自身が幸せな働き方ができるようなノウハウを、余すところなくお伝えします」

-社内でのコミュニケーションに苦労している人は多そうですね。対上司、対部下の面で、よいコミュニケーションのコツを教えていただけませんか?

「まず上司に対してですが、これは男性女性関係なく、実績を示すということが一番有効です。そこで変に女性的な部分を使ってご機嫌取りをするようなことがあると、同僚からも部下からも信用されなくなります。
女性の部下に対しては、常に声を掛けることが大切。女性は常に誰かに気にかけていてもらいたい気持ちがあるので、それにうまく答えてあげるということです。
あわせて成果にばかり目を向けるのではなくて、そのプロセスをほめてあげること。何かを依頼する時は命令ではなく、お願いのような伝え方をする、怒る時も否定からは入らない、といったことも有効です。
男性の部下の場合は仕事上の目標を共有した上で、闘争心を煽ること。できた時には女性以上に褒めることですね。
ただ最近は男性も女性化してきているので、人によっては女性に対する接し方でも有効かもしれません」


-西田さんが考える、いきいきとした女性管理職というのはどんな人ですか?

「男と女の違いを理解した上で、気遣いや優しさといった女性ならではの働き方ができる人。上に立つ立場でありながらも謙虚さを持っている人。叩かれることを恐れず、自分の弱さ・強さを受け止められる人 でしょうか。
いきいきと仕事をする女性管理職のロールモデルが生まれて、下の人たちが憧れられるような人をたくさん増やしたいです」


-なかなかハードルが高い気もしますが、『陽輝塾』のメソッドで、そんなステキな人を目指したいと思います・・・最後に、この記事を読んでいる皆さんにメッセージをお願いします。

「現状をなんとかしたいと思ったら、自ら変わろうとしなければ変化はおきません。
自ら変わるということは、この先の人生を自分で考え、決めて、決めたことに責任を持つということです。
そんな感じで仕事もプライベートもどんどん自分の色に変えて、欲張りでカッコイイ人生を歩んでほしいです」

 

◆編集部の一言
西田さんを一言で表現するならば、“気さくな姉 御”。はっきりとした物言いは時にグサッときそうですが、その奥には母親のような優しさがあるので、気持ちよく受け止めることができます。働くことばかり に一心不乱になるのではなく、仕事もプライベートも充実した女性を増やしていきたいというのが西田さんの想い。そんな女性たちが増えたら、日本はもっとス テキな国になる気がします。

 

西田 陽子 さん
大手人材派遣会社で営業部門・企画部門責任者、本社営業企画本部にて新規事業立ち上げ部門責任者などの業務に関わった後、2010年に独立。ターニングポイント株式会社を創立。
組織・人財再起動計画 熱血応援!をコンセプトに、社員をヤル気、元気、クリエイティブにするキャリア・ライフアップコンサルティング業務、女性リー ダー・管理職(候補)養成講座【陽輝塾】開講、全国にて各セミナー・講演活動を行っている。

◆陽輝塾 ホームページ

◆ターニングポイント株式会社 ホームページ