結婚の形が多様化している昨今、「事実婚」を選択しようとする女性も少しずつ増えています。

「誰かと一緒にいたいとは思うけど、結婚っていうのはちょっと・・・」

将来不安の解消と自由を両立する形として、事実婚はとても好都合な選択肢だとは思うのですが、

「同棲と何が違うの?」

「親と揉めそう」

「税金の面とか、不利にならないの?」

「もし子供ができた場合はどうするの?」

など、その中身はいまひとつわからないというのが多数派だと思います。

そこで今回は、事実婚事情に詳しく、ご自身も事実婚を選択し『「事実婚」のホントのことがわかる本』(すばる舎)などの著書もある行政書士 武石 文子さんのお話を交えながら、「私たちのシアワセの為に事実婚はアリか? ナシか?」

について、考えてみたいと思います。

 

●事実婚って、なに?

 

「事実婚」という言葉は耳慣れてきてはいますが、法律的な定義はいまだはっきりしません。

「婚姻届を提出せずに、夫婦としての生活を営む形態」

ということにはなるのですが、そこでふと思うのは、

「これって同棲と何が違うの?」ということ。

 

武石さんによれば、あくまで私見として

「同棲は、単に物理的に同じ場所に住んでいる状態。

事実婚はお互い及び周りの人たちが夫婦として認識している状態で、同居は前提ではない」

とのこと。

つまり、“遠距離事実婚”なんていうケースもあるそうです。

なんかちょっと複雑ですが・・・

 

事実婚を選択する理由の中で一番多いのが、

「夫婦別姓を選びたい」

というもの。

婚姻届を出した上で、職場だけで便宜的に旧姓を使うということは比較的簡単にできるわけですが、戸籍に書かれた名前と実際に使う名前が一致しないことで、不利益が生じるケースは結構あります。

例えばパスポート。パスポートに記載するのは戸籍と同じ名前でなければならないので

海外に行くことが多い仕事をしている人だと書き換えが必要になります。

免許証や銀行口座なども、新しい名字に直さないといけません。

また研究職に就いている人だと、旧姓で発表した論文は自身が旧姓のままでいないと同一人物として認識されないため、研究成果の積み上げができないのだとか。

そのため研究職の人の事実婚率は結構高いようです。

 

事実婚を選ぶ理由としてもうひとつ挙げられるのが

「長年使ってきた自分の名前を変えることへの抵抗感」

この点は、一度気になってしまうと意外と心に引っかかり続けるポイントかもしれません。

最近の男性の中には、

「結婚したからといって、相手に名前を変えさせるのは気が引ける」

なんて言う人もいるとか。

時代は変わったものです。

 

では実際に事実婚をしたいという40代独身者はどの程度存在するのか?

東京在住の男女各100人に、別居婚(週末婚)への意欲とあわせて聞いてみました。

 

[女性]

お相手が同意してくれるなら、「事実婚」をしたい(「事実婚」に前向き)・・・・・・・・・・・・・・・・・・5人
大きなデメリットが無ければ、「事実婚」を選びたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4人
お相手が同意してくれるなら、「別居婚(週末婚)」をしたい(別居婚(週末婚)」に前向き)・・・12人
大きなデメリットが無ければ、「別居婚(週末婚)」を選びたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13人
普通の結婚をしたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32人
そもそも結婚に興味が無い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34人

 

[男性]

お相手が同意してくれるなら、「事実婚」をしたい(「事実婚」に前向き)・・・・・・・・・・・・・・・・・・12人
大きなデメリットが無ければ、「事実婚」を選びたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3人
お相手が同意してくれるなら、「別居婚(週末婚)」をしたい(別居婚(週末婚)」に前向き)・・・7人
大きなデメリットが無ければ、「別居婚(週末婚)」を選びたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9人
普通の結婚をしたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45人
そもそも結婚に興味が無い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24人

 

婚姻届を出す一般的な結婚(法律婚)を選びたいというご意見が多数なのは理解できるとして

事実婚については男性の方が前向き。

逆に別居婚については女性の方が前向き、という意外な結果が出ました。

男性は単に「縛られたくない、自由でいたい」という気持ち、女性は「社会的な基盤をしっかり確保したうえで、自由でいたい」という気持ちが透けて見えます。

 

事実婚に対して前向きな方のご意見としては・・・

 

[女性]

制度に縛られずに一番よいと思うから。(46才)
別姓を選択できるから(43才)
籍を入れるのは面倒だから(42才)

 

[男性]

あとあと、何かあったときにこのほうが面倒がないかと(42才)
今更結婚を望まない。(43才)
別れる時もべんりだから(40才)
現行の結婚制度ではメリットが薄い。(42才)

 

比較的冷静な判断の上、お答えいただいている印象です。