「どんな場所に、どのように住むか」
これは、私たち世代にとってはいつも気持ちの底の辺りに漂っている課題です。
その課題の解決策として「マンションを買う」という選択が考えられますが、先行きが見えない中、この選択にはさまざまな迷いが伴います。
「将来結婚するかもしれないから、マンションは買わないほうがいい」
「このまま家賃を払い続けるくらいなら、いっそ買ってしまったほうがいい」
「一生ローンを組むのは不安だから買えない」
などなど。
「40代独身女性は、マンションを買うべきなのか、否か」
今回の特集では専門家の意見を交えながら、考えてみたいと思います。
●低年齢化が進む女性のマンション購入
かつて女性がマンションを買うのは
「年齢的にこの先結婚する予定もないし、老後のために住む所を確保しておこう」
という、やや消極的なパターンが大半でした。
ところが今は、
「家賃がもったいないから買う」
「いざとなったら貸すか、売ればいい」
と考え、積極的にマンションを買う女性が増えています。
加えて年齢も下がっており、早い人では20代でマンションを買う人もいます。
これは若いうちにローンを組んでしまった方が、支払いと老後資金がシンクロすることもないので、思い切りやすいとも言えます。
加えて今は晩婚化が進んでいるため、独身で働く期間が長い。
となると通勤に便利で、自分が自由にできる空間がほしくなるのは当然とも言えます。
迷いが大きいのは40代独身女性。
ローンのことを考えると老後の心配が頭をよぎる。
でも、毎月の家賃はもったいない気がする。
でも、結婚をあきらめたわけでもない。
でも、金利が低いので、買うなら今がチャンスのような気もする・・・
果たして私たちは、どのように考えるべきなのでしょうか?
次ページでは専門家にお話を伺います。