「迷い」を力に変える専門家のアドバイス

 

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迷いをどのように力に変え、より自分らしい人生にしていくか。

今回はキャリアカウンセラーであり、40代女性の生き方全般のご相談に対応されているオフィス キャリーノ代表である朝生 容子さんにお話を伺いました。

 

– 朝生さんの元には、どんな方がご相談にいらっしゃいますか?

 

「個人の方のご相談ですと、40代の会社員女性が多いですね。仕事関係では、転職したいがどう活動したらよいかといったことや、一方で今後の転職に関してや、ずっと勤めてきた会社に居づらくなってきた気がしているが、辞めるのには踏ん切りがつかないとか。ただ私の場合は、単に転職先をどうしようとか、資格はどれを取ればいいか、といった具体的なことの前に、その人が自分の人生をどうしていきたいのかを一緒に考えながら、ご相談に乗ることが多いです」

 

– キャリアカウンセラーというよりは、ライフプランナーとでも言うべきスタンスですね。ご相談を受けるときには、どんなポイントでお話を聞かれるのでしょうか?

 

「カウンセリングにあたっては、理屈ではなく感情の部分を必ず話してもらうようにしています。ですが皆さん長年仕事をされているせいか、理屈で自分の悩みを説明しようとする方が多いんです。例えば上司のことを「嫌だ」と言うのではなく、「上司としてあるべき言動ではないと思う」といった言い方をするとか。

ただ理屈で話をしていると、自分がなぜ嫌だと思うのかといった根本の部分と向き合うことができません。

自分自身が自分の本音と向き合って、自分の中にある価値観や、コンプレックスなどのネガティブな感情を認めることがスタート。

“何が自分にとって大切なのか”という本音の部分を確認してから進んでいかないと、転職にしろ進路を決めるにしろ、自分らしい生き方に近づくことはできないと思います」

 

– “何が自分にとって大切なのか”を見つける作業は、なかなか難しいように思えますが・・・

 

「矛盾するようなことを言いますが、実際のところ、「これが大切だ」と確信をもって進んでいる人はいないと思います。常に自分に問い続けながら生きていくことを引き受ける、ということが大事なんだと思います。

折に触れて「これでいいのか?」と自問して、違うと思えば軌道修正をして、その時最良と思える道を選び取っていく。

AなのかBなのかと迷っているだけでは答は出ませんし、とりあえず動いてみないと何も変わりません。動いて初めて自分なりの確信が持てると思います。

一人で考えていてもなかなか答えは出ないこともあります。そんな時はこれまで交流の無かった人に会ったり、今いる自分の世界ではないところに行ってみることで、自分の中のスイッチがどこで入るかを確かめてみることをお勧めします」

 

– とにかく行動をしながら、自分の中で確信を増やしていくということですね。

 

「来年どうなっているのかもわからないような時代ですから、「こうすればいい」ということが言えません。だからこそ自分が何を大切にするのかをキチンと踏まえ、周りの変化にも柔軟性をもって対応していくことが大切です。

リスクの担保をしながらも、自分の直感を信じて事を進めていくというのが、今の時代にあった生き方なのではないでしょうか」

 

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