大人女子からも注目を集める新しい暮らし方、「シェアハウス」。
物件を紹介するサイトも増え始めていますが、本当に知りたい情報がない、と感じている女子の皆さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、現在たくさんのシェアハウスの立ち上げ・運営に関わっている「シェアハウスコンシェルジュ」高野 芙実香さんに、シェアハウスの“ホントのところ”を根掘り葉掘り質問してみました。
※運営会社によって初期費用やハウスルールなどが異なる部分がありますので、参考情報としてお読みください。
●入居・退去についてのいろいろ
1.シェアハウスの家賃・入居費用・必要書類を教えてください(敷金・礼金は必要?)
「弊社(株式会社シー・スペース)の場合、家賃等は下記のようになります」
◎初期費用
・デポジット(保証金) 20,000円(退去時返却)
・事務手数料、退去クリーニング代 15,000円(契約時償却)
・当月の日割り家賃(共益費含む)
例≫家賃68,000円 共益費11,000円
5月10日契約の場合(21日分)
・日割り家賃(共益費含む) 53,520円
・デポジット 20,000円
・事務手数料 15,000円
合計 88,520円
一般的な賃貸と違って、敷金や礼金はありません。
◎必要書類
・写真付身分証明書コピー(公的な物に限る)
・国内の緊急連絡先
・保証人は不要です。
2.入居基準を教えてください(どんな人でも入れるの?)
「入居前には必ず審査をさせていただいています。
ご入居いただけるのは基本的に、社会人で収入のある方に限らせていただいていて、学生、求職活動中の方は要相談となります。
シェアハウスは単に住む場所というわけではなく、ひとつのコミュニティとなりますので、ご入居いただく方の年齢やお仕事などのバランスを重視して入居審査を行っています。
そのため、共同生活のマナーを守れる自立した方に限らせていただいています」
3.どんな人が住んでいますか?
「9割が社会人。 残り1割は日本へ留学されている方、大学院生、翌年に就職が決まっている大学生です。
社会人の方は、公務員、団体職員、IT企業、医療関係、航空関係、飲食関係、フリーの方など異業種が集まっています。
また、初めての一人暮らし、一人暮らしからシェアハウスへ移られた方、海外でシェアハウスを利用していた方、転勤で上京された方、他社のハウスから移られた方など、シェアハウス利用の理由は様々で、年令は22歳~42歳。 25歳~35歳くらいの方が多くお住まいいただいています」
4.ずっと住み続けることはできるんですか?
「契約は「定期建物賃貸借契約」となり、6ヵ月で満了となります。
6ヵ月以降もお住まい頂ける場合は双方協議のうえ、合意に至った場合再契約(更新)のお手続きができます。
再契約の際は、事務手数料や更新料は不要です」
5.退去したくなったらすぐに出ることはできますか?
「1ヵ月前に退去通知をいただければ、契約期間内であってもいつでも解約が可能です」
6一般的な賃貸物件と比べた場合のメリット・デメリットを教えてください。
《メリット》
・初期費用負担が少なくて済みます。
・短期契約が可能です。
・家具家電、生活雑貨などの用意があるので、着替えと布団があれば生活がスタートできます。
・ワンルームと違って、広いリビングやキッチン、大型家電などが利用できます。
・人気エリアの家賃相場よりも家賃が安く済みます。
・インターネット費用や水光熱費、衛生消耗品は共益費に含まれていますので、加入などの手間がいりません。基本料金も発生しないのでランニングコストを軽減できます。
・帰宅したら誰かがいる安心感があり、地震などの際も心強いと思います。
(ただし防災用品の備蓄などは、各自でする必要あり)
・ハウスメイトとの友達以上、家族未満の交流、つまり程より距離感がある関係がつくれます。異業種が集まるので、新たなコミュニティが形成できます。
・上京した際に自分のライフスタイルの確立や環境に慣れるまで利用することが可能です。
《デメリット》
・共同生活なので、お互いを思いやる気持ちが必要になります。
これをデメリットととるか否かはご本人次第だと思います。
7.シェアハウスには管理会社というものがありますが、これは大家さんとは違うのですか?
「シェアハウスには、実はさまざまな運営形態があります。
個人オーナー(大家)が運営する場合、代表者が物件契約をしてシェアメイトを探す場合、オーナーとは別に運営会社が管理する場合などです。
運営会社が管理する物件の場合、設備のメンテナンスやハウスメイトさん同士のトラブルの仲裁、現在お住まいの方とのコミュニティバランスを重視した新規入居者様の契約、消耗備品の補充、共有部分(キッチン、風呂、リビングなど)の清掃管理などを運営会社がすべて行いますので、シェアハウスのご利用が初めての方でも色々な相談とアドバイスが受けられ、安心してお住まいいただけると思います」