今回のインタビューは、ちょっと特別編。
日本を離れ、カンボジアの地でスパ、飲食、ヨガ、土産販売の複合施設『プレア・ガーデン』の立ち上げを準備されているAKO株式会社代表、速水 亮子さんのご登場です。
なぜカンボジアの地で起業したのか、『プレア・ガーデン』とはどのような特徴を持った施設なのか、興味深いお話をいろいろとお伺いしました。

-今はカンボジアで会社の代表をされていますが、それまではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

「大学を卒業して、株式会社船井総合研究所に入りました。
祖父が経営コンサルタントをしていたこと、父が書店を営んでいたこと、自分が経営学科にいたことから漠然とですがコンサルタントに興味がありました。響きがかっこいいと思っていたのも、もちろんあります(笑)。
入社後は飲食、環境、マネジメント・・・いくつかのチームを経てから温浴施設のチームへ配属になり、スーパー銭湯や日帰り温泉などの開発プロジェクトに多く携わりました。年間100施設以上の温浴施設はまわったと思います。
その後、大企業がどのようなやり方で成長していくのかを見たくて楽天株式会社に入社。
大学時代に参加したNGOの影響もあり、海外へ何かしら還元できる仕事がしたいと思っていたので、トラベルの部署を希望しました。
最後は、楽天トラベルからジャルパック株式会社に出向になりました」

-なぜそのような経験を経て、カンボジアに施設を作ろうと思われたのでしょうか?

「夫婦で思い出づくりをしたいと思ったのがきっかけです。
たまたま夫婦ともに仕事が忙しく、「疲れた」と弱音をはきながら鍋をつついていた時がありました。
その時ふと、愚痴っている自分に嫌気がさし、自分はどうなることが幸せなのかを考えました。
そして出てきたのは、おじいちゃんおばあちゃんになった時に「あの国の○○さんはおもしろかったよね」と、旦那さんとお茶をすすりながらたくさんの想い出を振り返っているシーンでした。
もちろん今のまま日本で会社に勤めて・・・というのも良いと思いました。
しかし自分の中で、せっかく生きているのだから他の国も見てみたい、他の価値観も知りたいという欲求がありました。
そこから旦那さんに相談し、OKをもらったわけですが、なにせ資金的に厳しい。
そこで補助金を探し、通ったらチャレンジしようということになりました。
いろいろ調べた末に経済産業省の海外創業補助金を見つけ、申請してみたら運良く通りました。
このことが後押しになり、夫婦で起業を決心しました」

-カンボジアには何かしら縁があったのですか?

「正直に言うと、カンボジアが好きで好きで・・・という理由でこの地を選んだわけではないんです。
自分ができることは何かを考えたとき、前々職時代の経験もあり、初期投資がある程度抑えられるスパを思いつきました。
あわせて世の中に必要とされていても自分に興味がなければ継続できない、そんな責任感のない、リスクの高いことはできないと思いました。
そこでスパに適している国や都市を挙げていき、観光客数や伸長率、現地法人設立の条件、競合の数や質などを表にまとめていきました。
点数化して比較したらカンボジアが1番適していたので、ココに決めました。
ただ、それは机上の空論でしかないので、最後は実際に数回カンボジアに足を運び、ここに住みたいか、事業として成り立つかどうかを見てきました。そして、自分に出来そうだと確認して、決めました」

-『プレア・ガーデン』はどのような特徴がある施設なのでしょうか?

20150326_1「『プレア・ガーデン』は、アンコールワットのお膝元であるシェムリアップにあり、スパ、飲食、ヨガ、土産販売を行う複合施設になります。
市街地からトゥクトゥクで10分の緑の中にあり、敷地面積は6,200㎡と広いですが、建物は200㎡程度です。
スーパー銭湯や健康ランドのような1つの建物の中にすべてのサービスが入っているわけではなく、建物はレセプション(お土産含む)とスパ棟のみ。カフェとヨガはアウトドアになります。
この2つは屋外のほうが自然を感じることができるので良いかなと思っています。
ちなみにスパ棟のつくりも開放的にしており、部屋からプノンクロムという山が臨めます。

コンセプトは、「自然に溶け込む空間」とし、アンコール発祥の地と言われている聖なる山(プノンクーレン)のふもとで採れたフルーツを使ったスパを行います。
プノンクーレンを日本語に訳すとライチの山なので、フルーツをメインに使っていきたいと思いました。
飲食メニューやお土産づくりもフルーツを使用する予定です。
フルーツはもちろん自然の恵みですし、見た目もカラフルでかわいく、味もおいしく、香りも良いので女性にはぴったりかと思います」

-どんな方に、どんな気持ちの時に来てもらいたい施設ですか?

「今回のスパプロジェクトで伝えたいことは、市街地からさほど遠くない場所にこんな素敵な緑があるということ。
私は東京出身なので、カンボジアのだだっ広く、高い建物がない空間を初めて見たとき感動しました。
ちなみに、時折牛も歩いています(笑)。
遺跡群と飲食店が集まる市街地だけでなく、少し離れれば感動する緑が広がっている、この魅力をみなさんに知ってもらいたいと思っています。
そしてこの施設で、日常の疲れを癒すだけでなく、太陽の光、風、木々、鳥の声、フルーツ・・・自然の偉大さを肌で感じ、パワーチャージして日本へお帰りいただきたいと思っています。
利用の仕方としては、朝ヨガをしてもらい、フルーツたっぷりの朝食をとってもらう、少し休んでスパを受ける、そしてカフェで少しお休みする・・・このように半日程度滞在していただけたら嬉しいです。

-カンボジアという国は、女性が一人旅をするにあたってはいかがでしょうか?

「とても良い国だと思います。治安が良く、人が優しいです。困っていたら声をかけてきてくれ、助けてもらったことが多々あります。
また、私がいるシェムリアップは観光客が多く、特に他の国と比べてバックパッカーがたくさんいます。一人の旅行者仲間が多くいるので、グループ客が多い中で一人という気まずさというのはあまりないかと思います。
実際に人気カンボジアガイドさんに聞くと女性一人旅が増えてきており、リピート率が高いとのことです。
女性はチャーミング、男性は、(注意がもちろん必要ですが)優しくて、でもワイルドで頼りがいがありますよ!」

-最後に読者へのメッセージをお願いします

「アンコールワットは有名ですが、カンボジアという名前はそこまでメジャーではなく、ベトナムとセットとなってしまう旅行先、これからの国です。
しかし悲しい歴史が終わり、今、すごい勢いを感じます。
今まではツアーでいらっしゃる年配の方や遺跡好きの方が多かったですが、最近は女性のお客様が少しずつ増えてきたように思います。
物価が安くて、人が優しい、アンコールワットなど遺跡が多くスピリチュアル、かわいい雑貨屋さんもホテルも増え、女性一人でも安心して楽しめるかと思います。
アンコールワット見学で疲れた体を休めたかったら、ゆっくり自然を感じたかったら、星空を立ち止まって見上げたかったら、ぜひ私の施設にも遊びに来てください。いろいろお話しましょう!」

 

速水 亮子 さん ht_hayami

大学卒業後、株式会社船井総合研究所入社。
経営コンサルタントとして飲食や温浴施設のプロジェクトに携わる。
その後楽天株式会社入社。トラベル事業でリスティング、アフィリエイトを担当。
夫婦で起業したいと考えAKO株式会社を設立、現在に至る。

 

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