だんだん寒くなってきました。そろそろ温泉行きたくないですか?
今回はそんな皆さんの気分にお応えして、温泉ソムリエアンバサダーとして温泉の魅力を伝えてくれる、モデルの朝香さんにお話を伺いました。
-もともとはモデル業からのスタートなのですか?
「はい。スカウトされたことをきっかけに、20代になってからモデルの仕事を始めました。着物のショーが初仕事だったのですが、そのライブ感がすごく楽しかったですね」
-それが温泉ソムリエと、どのようにつながっていったのでしょう?
「もともと温泉は好きだったんですが、友達の大西結花さんから、温泉に入るのなら知識もなくただ入っているのはもったいないと言われ、4年程前に温泉ソムリエの資格を取りました」
-温泉ソムリエアンバサダーというのは、具体的にはどのようなことをするのですか?
「いろいろなメディアなどを通じて、温泉の魅力や正しい入浴法を伝えるというのが基本的なお仕事です。
私もこれまで各地の温泉のレポートなどを発信していて、現在は毎日キレイさんでの継続的なコラム執筆や、静岡県の観光PRのお仕事などをさせていただいています」
-温泉の成分などがわかると、入り方も変わってきますか?
「やはり変わってきますね。成分がわかると、自分が期待する効果が得られそうな場所を選んで入りに行く、といったことができるようになります」
-たとえば美肌になりたいといった場合は、どんな成分を見るといいのでしょう?
「最近は、その温泉を紹介しているホームページやガイドブックに分析表が記載されていることが多いのですが、その温泉の質が「アルカリ性単純泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」であると、美肌の湯と言われています。
ただしこれらの温泉に入った後は肌が乾燥するので、保湿はマストです」
-取材などで、多い時には週1回以上のペースで温泉に一人で行かれるそうですが、プライベートでもひとり旅はするのですか?
「もともと親が厳しく箱入り娘でしたが、20代前半の時に思い立って、トルコへ2週間行ったのが、はじめての一人旅でした。中近東やシルクロードに憧れがあったので行きました。
地中海の大きさや青さ、コンヤという場所で見た現地の踊りはとても感動的でしたね。
バスで移動しながら宿も転々としましたが、トルコは親日の国なのでみんなとても親切で、トラブルも一切なかったです」
-最初にいい経験をすると、一人旅も楽しくなりますよね。
「男性よりも女性の方が警戒されにくいし人を惹き付ける力があると思うので、すぐ仲良くなれることが多いですよね。買い物をしたらその店の人と話が弾んで、その人の紹介で別の人や店などを紹介されたり、なんていうこともよくあります。そういった知らない人との出会いはとても楽しいですね」
-一人旅に憧れながらも一歩を踏み出せない人は多くいますが、そういった人たちに伝えたいことはありますか?
「少し話はそれますが、実は今年の1月に大腸ガンになり、入院したんです。
私は母親を同じくガンで亡くしているのですが、その年齢が60才だったので、なんとなく自分の人生もそのあたりで一区切りのような感覚があるんですね。
そんな気持ちの中で自分自身もガンになって思ったのは、常に“今”が幸せであることが大事だ、ということでした。
明日がどうなるかはわからない。だから、“今”を後悔しないで生きたいとすごく思いました。
一人旅もそうですがそれ以外でも、ためらっているものがあるならどんどん挑戦して、後悔しない人生を送ってもらいたいですね」