私が、初めて一人旅に挑戦したのは韓国でした。


高校生くらいの頃から、外国にいつか行ってみたいという気持ちが強くなってきて、コツコツお金を貯めていました。
それはきっと、我が家が家族旅行というも のをただの一回も行ったことがなく、自分の力で世界中を旅したいという「負けたくない」という気持ちにも、似ていたのかもしれません。
自分で働いたお金で、自分の目で色々なものを見てみたかったのです。

 

私は、東北の小さな村で生まれました。
成田空港よりも仙台空港が近く、そこから韓国のソウルに旅立ちました。


2泊3日の初めての海外旅行。
何を持っていったらよいのか分からず、本当に何でもかんでも持って行きました。
旅慣れた今なら本当に自分にとって必要なもの が何であるのかわかるのですが、その時は心配がなかなか消えず、とにかくすごい荷物でした。
その上、あまりの心配からか、出発する一週間前に怖い夢を見て しまい、これはご先祖様からの「行ってはならぬ」というメッセージではないかなどと思い込んでしまい、霊視ができるという知人にみてもらったりもしました。
そして、これまたタイミングが悪く、やはり精神的なことが原因なのか、生理がいつもよりも早く来てしまいました。


こんなにしてまでも、どうしても行きたかった海外韓国。
若かったから持ち合わせていたパワーであり、好奇心だったのでしょう。

見えないものが見えるその方が良い方だったので、私は何も嫌な思いはしなくて済みました。
ただただ、気を付けて行ってらっしゃいと言って頂き、腹をくくって出発したのです。


はじめての飛行機。初めての海外旅行。
ドキドキワクワクの旅は、あっという間に過ぎ去りました。
ただ、やはり緊張は解けることはなく、韓国の3日間はほとんど何も食べずに過ごしてしまいました。
英語はある程度できたのですが、韓国語はまるで分かりません。
ですから、バスも地下鉄もダメ。
タクシーもほとんど使用することがありませんでした。
どこに 行くにも歩いての移動。時々道に迷いましたが、何とか行動できました。
おかげで、ダイエットに成功してしまい、帰国してから体重を量ってみるとなんと6キロも減っていました。
せっかく痩せたこの体。私はその勢いで、そこから更に5キロの減量に成功。
色々な意味で、メリットのある旅になったのです。

 

3月のソウルは、私の住んでいる東北の気候によく似ていました。
暑すぎず、太陽の光がとても気持ち良いのです。
又、町の雰囲気も親しみやすく、何も話さなければ恐らく外国人と分からないのではないかと思うほどです。
ベンチに腰かけてゆっくりと漢江を見られる素敵な場所が、私の一番のお気に入りの場所になりました。
小さな売店がいくつか出ていて、学生らしき若者や仕事帰りのカップルなどが語らっています。


たまたま隣に座った女の子は、当時の私と同じ年で、看護師の勉強をしている方でした。
お互い言葉が分からず、片言の英語で会話したのですが、それがまた楽しいものでした。
彼女が読んでるポエムを一生懸命訳して、私に教えてくれました。
そんな触れ合える時間が、私はとても好きなのです。

今思い出しても、とても素敵な思い出です。
彼女はその後どうなったのかな。
きっと、優しい看護師さんになっているに違いありません。
私のこと、覚えているかな。20年以上過ぎた今も、そんな風にふと思うことがあります。
住所を聞いていたら、又会えたのにな。そんな風に思ったこともあったのですが、初めての 旅でそんな余裕はありませんでした。
自分を守ることで、精いっぱいだったからです。
それに、旅の思い出は綺麗なままにしておくのが良いのかもしれません。
私の中で、彼女の思い出も旅の思い出も、時と共にどんどん美しく鮮やかになっています。


出発前に、おかしな夢を見て不安になって、霊視までしてもらった田舎者。
それでも、最高の経験をして、嬉しい気持ちで無事に帰国した私。
この旅をスタートに、毎年春になるとソウルに行くようになりました。
それは、もしかしたらまたあの漢江がみえる丘のベンチで、彼女に会えるかもっしれないという淡い期待。
楽してダイエットすることができる、秘密の方法。
そして何よりも、心を元気にしてくれる魔法。
日ごろの悲しさや悔しさ、ストレスが全部ふっとぶのです。

 

初めは、徒歩でしたほとんど移動できなかった私ですが、3度目くらいにはなんとかタクシーや地下鉄を利用して、移動することができるようになりました。
もちろん、荷物もずいぶんスマートになりました。本当に海外に行くの?と思うようなコンパクトなサイズです。
韓国に行くとき以外にも、同じように少ない荷物 で旅立つことができるようになりました。
今思うのは、荷物はできるだけ少ない方が良いということです。

可能であれば、現地で洗濯しながら身に着けるような 気持ちで荷造りすると良いかもしれません。


何歳になっても行先に関わらず、やっぱり海外旅行は良いものです。

 

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