ベトナムといえば一年中暑い国、南国というイメージが強いでしょう。

しかし、ベトナムは南北に長い国です。
南に位置するホーチミンなどは年中同じ様な気温で季節もふたつ、雨期と乾期しかありません。
しかし、中部や北部では季節が4つあると言われています。
今回はベトナムの中南部に位置する「ダラット」という、避暑地として人気の高い観光地に行ってきました。


ベトナム人の話によると、何でも新婚旅行のメッカとしても人気がある高原地帯だそうです。

ホーチミンから飛行機に乗ってダラットまで45分ぐらいでした。
空港はとても小さく、山間にあります。
そこから市街地までの移動手段はタクシーが一般的なようで、バスがあればバスで移動しようと思いましたが空港はガラリとして、受付などのブースはあるものの人が見当たりませんでした。


ベトナムのタクシーは安いので、タクシーで行くことにしました。
1時間ぐらい峠を越え、くねくねとひた走ります。
空は青空でしたが、空気がやはりホーチミンとは全然違いました。
スッキリ、爽やかな風が吹いています。
タクシーの中もエアコンの必要が全くなく、窓を開けて走っていました。
「んーっ、気持ちいい!」

 

ホテルに到着したころには空模様が暗くなり、少し肌寒い感じになってきました。
「本当にここはベトナムなのか!?」

そう思ってしまう様な天気です。
避暑地と聞いていたので上着は持ってきましたが、薄手のため寒がりな私は心配になりました。


雨女の威力を発揮し、ホテルを出て昼ごはんを食べに出かけようとしたときには雨がポツリポツリ。ポツポツ。ザー。ドバーッ。雨は南国らしく一気に降り始めました。


運良く麺料理の店に避難し、そこでお昼ご飯を食べました。
肌寒い中、熱い料理を食べたせいでしょうか、偶然入った店なのにそこの料理はとても美味しく、次の日も食べに行っちゃいました。

後々そこの店は、泊まったホテルスタッフのお勧めの店だということも判明しました。

 

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食べ終わり、コーヒーを飲んで雨が上がったころに出発。
まずは中心地にあるスアンフーン湖の周りやダラット大教会を散策、ダラット市場で特産品のイチゴやアーティチョークを売っている姿を眺めたりしました。
その間も雨はしとしとと降り続いています。
「…なまら寒い」と心で呟く私。


街並は確かにフランス統治時代を感じさせるおしゃれな建物やカフェなどが多く、カップルにはいい雰囲気ですが、日が暮れて来るとそんな素敵さを感じる余裕がなくなるぐらいに寒くなってきました。
「市場でニットのセーター買っちゃおうかな…」
市場ではあらゆる冬服が売られています。
帽子、手袋、セーターにコート、ブーツに毛布も。


「あ。そういえばホテルのベッドは薄いシーツが1枚だけだったな…毛布とかあるんだろうか?」
毛布が売られている山を見て思い出しました。
無いと言われた時のことを考えると、寒くて寝られなさそうだけど、ここで安いからと買うのもちょっと。
大体持ち帰れないし。旅行先で毛布を買うなんて聞いたことがない…。

 

とりあえず、お腹もすいたので夜ごはんを市場の近くにあるローカル店で寒いのもあって、1人鶏鍋をいただきました。
これまた、1人で2人前ほどもたっぷりと野菜と鶏を入れて、いただきました。
甘酸っぱい味で、これまたおいし~!!
さすがに全部は食べきれなかったけど、かなりお腹いっぱいになりました。

 

体もあったまったし、そろそろいい時間だし、市場が店じまいを始めています。
さて、どうしようかな。毛布。
本当に私は北海道出身なのに寒さに弱いんです。
それで、ついに…買ってしまいました!毛布!!ふわふわの毛布に包まって寝たいという衝動には勝てず、ホテルまでお持ち帰り。


部屋のエアコンは冷房のみのクーラー。毛布は買って正解でした。
シャワーを浴びてもすぐに体が冷えてしまい、風邪を引きそうでした。
そして、寒い部屋の中で毛布に包まって寝ました。
ベトナムにもこんなに寒いところがあるんだなと思いながら、毛布の中で幸せを感じつつ眠りにつきました。

 

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