イタリアが好きな人からすれば信じられないかもしれませんが、私はそれほどイタリアに興味があったわけではないのに、なぜかイタリアへ旅行したことがあります。

 

というのも、フランスは学校の関係で(ごく簡単にですが)ぐるりと回ったことがあって、今度はイタリアがいいな、と思ったんですね。
しかも車を運転することのできない私は、電車からの農村地帯の景色を楽しみながら旅行してみたい、と思ったのです。

 

イタリアやフランスと言えば、芸術作品を観るために美術館には必ず訪れたいと思うのが一般的だと思うのですが、私は美術館には実はあまり興味が無いんですね。
一応、何度か足を運び、名作と言われる絵画や彫刻もたくさん観たのですが、私にとっては地元の人達の生活の様子を見ているほうがずっと楽しく感じられるんです。

 

女一人旅の魅力って、自分の興味のあることにだけ時間を使えるということだと思います。
これがもし、パートナーとか家族とか、お友達がいたら、何となく必ず訪れなくてはいけない観光名所だけを目指してしまい、気づけば限られた時間を忙しく過ごしてしまう、ただの観光旅行になってしまうと思うんです(それもまたいいのかもしれませんが・・・)。

一人旅をしたいと思っている人は、常識にとらわれないで、本当に自分が興味のあることにだけ焦点を当てて旅行するのもいいよ!、とおすすめしたいです。

 

さて、そんな感じでイタリアにさほど造詣の無かった私ですが、パリからボローニャまで、寝台を使った壮大な(?)一人女子旅を計画したものの、実際はかなりはちゃめちゃでした。

なんと、到着するボローニャでのホテル予約を、寝台列車で到着するはずの一日前に予約してしまっていたんですね。
ホテルで交渉するのが億劫だからインターネット予約したというのに、結局一日ずれてしまうことを連絡しなくてはならないと思うと、とっても気が重くなりました。

そして、私はどうしたかと言うと・・・寝台列車をキャンセルし、なんと飛行機でボローニャまで飛ぶことにしたんです。
我ながら、後になって振り返ってみると、なんておバカなことをしていたんだろう、と思うのですが。

だって、ローマで寝台のキャンセルを英語とフランス語をミックスした会話でなんとかやり遂げたのに、どうしてホテルの変更を億劫がったのでしょうか・・・。
しかし、当時の私はなぜか慌て、わけのわからないことをしてしまったんですねぇ。
電車旅行をしたかったはずなのに。。。

 

この謎の対応は、帰国してからも大変な問題を引き起こしました。
だって、ローマ~ボローニャ間の片道飛行機のチケットが約6万・・・!!これって、成田~ローマ間の往復チケットの金額にほど近かったんですから。

それからしばらく私はモーレツOL社員として一生懸命働き、カードの高額支払いを必死になって返済したのは言うまでもありません。
ほ~んと、いろんな意味で精神的に汗だくの日々でした。

まあ、旅行先でリラックスするような旅にはあまり興味が無い私。
冒険して帰ってくるわけだから、帰国してからの疲労は予め想定していたのですが、まさかの金銭ダメージ!!、という感じでしたね。
時差ボケがかわいらしいものに思えましたよ。

 

さて肝心のボローニャですが、9月頃に訪れたのですが内陸地ということもあり、生きてきた中で体験したことのないほどの熱風が、石でできた建物と石畳の上を吹き荒れ続ける、独特の土地でした。
しかも、それが朝から夜中までず~っと続くんです。

この辺りに暮らす人達には当然の気候なのかもしれませんが、独りぼっちで歩く夜のボローニャの広場で、カラッカラに乾ききった熱風に全身吹きさらされてい る女を想像してみて下さい・・・。
当時の私は、身も心もフリーズドライで粉々になるかと思いました。(悲)

 

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しかし街並みは、ポルティコと呼ばれる柱の特徴的な通りと、小さな水路がちらほら見える、素朴で美しいものでした。
どこを見ても華美ではないし、住宅地などはかなりボロボロにもかかわらず、フランスには無い、何とも言えない魅力を持つ街の様子でした。

 

実はボローニャに知り合いがいた私は、一日だけ彼女と再会することができました。
ご自宅へも招いていただいたのですが、外側から見ているとただの石造建築の建物の並びなのに、入ってみると違うんですよね。

これはフランスも同じなのですが、彼らの住まいの素晴らしいところは、何と言っても外側からは伺い知ることのできない中庭!ですよね。
彼女の自宅に入ると ひんやりと涼しく、窓の向こうは明るい中庭でした。
色鮮やかな植物や生活感のある景色を目にした瞬間、昨晩のフリーズドライ事件から一転して、心にオアシスを取り戻したのでした。

 

その知り合いに連れていってもらったお店の中でも、特にボローニャでおいしかったのは、まさかのギリシャ料理。
ピタパンでサンドイッチを作ってくれるので すが、牛肉のサンドイッチは、ミントの葉がまぜてあるヨーグルトが入ってとっても美味しかったです。
食後はとろりと濃いギリシャコーヒーも一杯。
今ではケ バブサンドを目にすることは日本でも増えましたが、それでもギリシャ風のミントのソースは新鮮な喜びでした。
あの爽やかさは、夏にぴったりなんですよね。

 

「なんでイタリアでギリシャ・・・」

と思いつつも、あまりのおいしさに、帰国してからもしばらく忘れられませんでした。
自宅で何度か作ったりもしましたが、どこか違うものになってしまうんですよね。
あの日差しがあってこその美味しさだったのかもしれません。

 

最後になりますが、海外旅行には思いがけない事態が多発します。
だからこそ融通を効かせ、臨機応変になることも大切ではありますが、計画通りに旅行をする ことも、案外大切なことだと思います。
周りの怪しい人たちだけでなく、突然の出費にも気をつけて(!)、自分だけの一人旅を楽しんで来てくださいね。

 

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